2007.01.17

Web Developer 1.1 速報レビュー

イメージ:Web Developer 1.1 速報レビュー

変化の時間(トキ) ♯15
伊藤学(ウィルシステム)

バックナンバー

謹賀新年!2007年。今年も、変化の時間(トキ) をよろしくお願いします。ポジティブに猪突猛進で行きましょう。

今回は、先日(2007年1月8日)バージョンアップされたFirefoxの拡張機能「Web Developer 1.1」ついてお送りする。Web制作者でFirefoxのユーザーであれば、ほぼ全員が入れているだろうとは思う。新しいバージョンはもう体験されただろうか?

約1年ぶりの今回のバージョンアップで、1.0.2でのバグ修正や、メモリリークが改善されている。他にも実際に使う部分での改善や追加機能がついているので、以下にまとめておこう。参考にしていただきたい。

省略語の表示機能 [Information] - [Display Abbreviationns]

一部のテキストを省略語(Abbreviatied form)として定義する際につかう「abbr要素」と、頭文字語(acronym)として定義する際につかう「acronym要素」の表示化ができる機能。TableのSummary属性には反応しない。

66701.jpg

abbr要素もacronym要素もtitle属性をつかってフルスペルや正式名称を挿入しておくもの。通常は視覚化されずマウスを載せたときのポップアップで表示されたり音声ブラウザ等が読み上げるのだが、これを視覚化してくれる機能になる。ちなみに、abbr要素もacronym要素も、WCAG1.0では優先度3に指定されている要素。

拡大鏡機能 [Miscellaneous] - [Display Page Magnifier]

これは、[Tools]にあるズーム機能とは違い、一部分だけを任意の倍率に拡大できる機能だ。

66702.jpg

通常はツールバーの拡大値欄に数字をいれる仕様だが、マウスにホイールが付いている人は、マウスホイールで拡大倍率を変えることができる(筆者は、Logitech製マウスで確認済み)。あまり大きな数字を入れすぎると、倍率をさげても戻らないバグがあるようなので上げすぎに注意。

枠表示機能の改善 [Outline]

まず、table要素。これまで、table要素、td要素、th要素に枠線を引くことができたが、Web Developver 1.1からはバラバラだった項目を1つの「Outline table」に集約し、新たに「Table Captions」とキャプション要素だけに枠線がつけられるようになっている。

66703.jpg

外部サイトへのリンクの項目も「Outline Links」として1つの項目にまとまり、新たに「Links with Pings Attributes」が追加された。これは、Firefoxがテスト版で実装したa要素内にping属性があった場合に、枠線がつくようになる機能。ただし、Ping属性はW3Cの仕様にはない属性であることを付け加えておく。

Validator [Tools] - [Display Page Validation]

これは以前紹介した、「HTML VALIDATOR (based on Tidy)」のような機能。ただし、Web Developer 1.1の場合は、HTMLだけでなくCSSとアクセシビリティのチェックも同時に行える。

Web Developer 1.1  [Display Page Validation]
[Display Page Validation]インターフェイス
※画像をクリックしてみてください

CSSは、CSS2とCSS3のチェックができる。アクセシビリティについては、リハビリテーション法508条とWAIの優先度1~3をカスタマイズしてチェックすることも可能だ。設定は、 [Options]から設定画面を開き、[Valodation]項目から変更できる。

「HTML VALIDATOR (based on Tidy)」よりも便利そうだが、ページソースの量が多いと時間がかかってしまったり、結果を表示してくれない場合があるのが難点。待ちきれない場合は、検証中と表示している部分をクリックし、検証サイトに行ってしまった方が結果を早く確認できる。

その他

[Disable]項目に、JavaScriptの「厳密な警告表示(Strict Warnig)」や、「Disable Proxy(Proxyの無効)」なども追加されている。また、[Images]の[Outline]項目に「指定値より大きな画像(Images with Oversized Dimensions)」に対して枠線をつける、というものも新たに追加されている。

日本語版は…

Web Developer 1.0.2の日本語版を公開しているインフォアクシアの植木真氏に確認したところ、現在のところ1.1の日本語版をサポートするかどうかは未定とのこと。主要なインターフェイスの英語だけなら、下記画像のとおり、私にもできた。ぜひ、インフォアクシアでの日本語化を期待したい。日本語版がリリースされました(1/26)。

66704.jpg

それでは、今月はこの辺で…

(STUDIO Freesia 伊藤学)

関連リンク

変化の時間(トキ) バックナンバー
Web Developer
History - Web Developer Documentation
HTML VALIDATOR (based on Tidy)
Web Developer 1.0.2の日本語版
インフォアクシア

伊藤学さんプロフィール

ウィルシステム,incにてHTMLやCSSの設計を主に担当かたわら、講師・講演・ライティングなど幅広く活動中。
http://www.willsystem.co.jp/
http://www.s-freesia.jp/

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