2009.06.03

アイデアを形にするには

イメージ:アイデアを形にするには

インスピレーション・ネタ探しの旅 ♯25
ミキチョクシ(ペタビット/ナフタリン)

バックナンバー

急なインフルエンザの脅威も少しずつ落ち着きを感じさせる今日このごろ。でも、あいかわらずマスクの入手が難しい。今年の秋口には何事もなかったように、マスクも普通に手に入るようになるんだろうなぁ。

わくわくディレクション

5月16日に京都でついに初のCSS Niteを開催。講師として参加させていただいた。初の京都版に声をかけていただいて非常に恐縮である。まず京都という場所にちなんですばらしい畳が一面に敷き詰められた「ちおん舎」という会場。京都ならではのテーマを考えたのだけど、どうしても正座してお茶をのむイメージしか思いつかない。

CSS Nite in KYOTOの様子 CSS Nite in KYOTOの様子

でも、なんとか「アイデア」に決めた。 クリエイティビティにおいて重要なのは言うまでもないアイデアだが、発案時点で枠におさまらない自由な発想を引き出すためにはどうすればいいのか? いろいろ悩んだ結果、グループディスカッション形式で、CGMにおける集合知をヒントにリアルで実践することにした。

CSS Nite in KYOTOの様子 CSS Nite in KYOTOの様子

1グループ15人くらいに分かれて、テーマにそった企画をグループディスカッションし、発表してもらった。会場の雰囲気からか、参加者のポテンシャルも最大限に発揮されたようで、時間が短いのに充実したものになったことに感動。今後も京都版CSS Niteは独特なコンセプトで開催されると思うので、ご期待いただきたい。

梅雨前にチェックすべきアート

最近観に行って、印象的だったアート展から2つ紹介。池田亮司の作品展は初の本格的な個展で開催中なので、ぜひ体験してみてほしい。

遅鵬 × KENSUI展「PARANOMIA」 池田亮司 + / - [the infinite between 0 and 1]
遅鵬 × KENSUI展「PARANOMIA」(左)
池田亮司 + / - [the infinite between 0 and 1](右)
遅鵬(チー・ポン)と、広告業界で活躍するクリエイティブディレクターKENSUIとのコラボレーション展に行ってきた。 昔、NYのクィーンズミュージアムで蔡國強(ツァイ・グオチャン)氏の作品にモデルとして参加したことがあるのだが、そのときに感じた底知れないパワーと同じものを感じることができた。遅鵬(チー・ポン)は中国出身で、いわゆる80年代生まれのニュージェネレーションアーティスト。彼らは中国の一人っ子政策の中で生まれ、両親の愛情をたっぷりと注がれて育った世代である。変革時期における中国の経済状況の中で、彼らがもつさまざまな葛藤がパワーとして作品に注がれているのかもしれない。
メディアアートというと、コンピュータやパフォーマンスのようなイメージがあるが、最近は確実にアート作品としての地位を確立してきている感がある。日本の電子音楽分野の第一人者として、世界中から注目されている作曲家/アーティストの池田亮司の作品展は非常に洗練されている。我々のもつ感覚に直球で問いかけてきて、新たな知覚領域を探求している印象。目が覚める思いだ。東京都現代美術館にて6月21日まで開催中。

アイデアの元ネタ「ロボットといえば」

今まで、アイデアに関するネタを様々紹介してきた。今回は少しテーマを特化して 「ロボットといえばどのようなイメージを思いつくだろうか?」ということでお話してみよう。今夏ハリウッドでは映画「アストロボーイ」が公開されるが、我々のイメージする「鉄腕アトム」とは少々異なる。国や人によって、同じテーマでも表現が異なるいい例ではないだろうか。

22 Creative Uses of Robots in Web Design The Ultimate Motion Graphics Tutorials Round-U
22 Creative Uses of Robots in Web Design(左)
The Ultimate Motion Graphics Tutorials Round-Up(右)
Six Revisionsで投稿されていた興味深いテーマの記事。ウェブデザインでロボットを使う場合も同じく、個々のデザイナーのイメージによって異なってくる。枠にとらわれず異なる表現を目にする機会というのは、刺激になるしアイデアの元を蓄積する。
我々が普段なにげに目にする光景は、ほとんど3D動画であるはずだ。そこには空間やリズムなど、自然の原理の上で成り立っている。見慣れて気にならなくなっている原理をリノベーションするところに、新たな表現法にたどりつくケースがよくある。モーショングラフィックスのチュートリアルは定期的にチェックすることをお勧めしたい。

アワードに入賞するということ

ペタビットの技術力の高さをアピールするために作成した「Blog Ground Music」が東京インタラクティブ・アド・アワードにつづいて世界3大広告賞であるOne Show Interactive 2009でもMerit入賞。佳作とはいえ、世界で作品を評価されたことはとてもうれしい。

one show interactive TBlog Ground Music
One Show Interactive 2009

今回の受賞で一番勉強になったのは、他の入賞作品のもつアイデアやコンセプトに注目することができたことだ。今までアワードは自分に関係ないと第三者的に見てきたわけだが、入賞作品をきちんと見ることを怠っていたことに気づいた。今回の作品制作は受賞することも目的のひとつとしてあったため、過去の作品をくまなく研究した。皆さんにも主要なアワードの過去作品を見ることをおすすめしたい。

(ペタビット/ナフタリン ミキチョクシ)

関連リンク

インスピレーション・ネタ探しの旅(関西から世界へ?WEBディレクター) バックナンバー
CSS Nite in KYOTO
ちおん舎
DIESEL DENIM GALLERY
+ / - [the infinite between 0 and 1] Ryoji Ikeda 池田亮司
22 Creative Uses of Robots in Web Design(Six Revisions)
The Ultimate Motion Graphics Tutorials Round-Up(Smashning Magazine)
2009 One Show Festival Highlights(One Club)
Blog Ground Music
Blog Ground Musicの紹介ページ(One Club)

ミキチョクシさんプロフィール

ペタビット株式会社取締役
有限会社ナフタリン クリエイティブディレクター
幼少を台湾ですごし、神戸芸術工科大学環境デザイン学科中退後、クリエイティブな見聞を広げるために単身アメリカ・NYへ渡り就職。帰国後、フリーランスでWEBデザイナー、サウンドクリエイターとして活躍した後、神戸でペタビット株式会社の設立に参画。新しいリズム感覚のデザインと独自のアプローチが受け、多忙を極める。現在、WEBを母体として幅広いコンテンツ制作にディレクターとして携わる。
http://www.petabit.co.jp/
http://www.naph.tv/
http://blog.chokemiki.com/

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