2008.07.04

「東京カニコトークショー」レポート

イメージ:「東京カニコトークショー」レポート

6月28日、 ショップ・バタフライ・ストローク(勝どき)で行われた、ウェブアニメ「東京カニコ」トークショーの模様をお届け。
DVDを1名様にプレゼント!

バックナンバー

アートディレクターとして多方面で活躍する青木克憲さん率いる「バタフライ・ストローク(以下、btf)」。縁のあるクリエイターやアーティストの雑貨や自社のキャラクターグッズを販売するスペース「shop btf」を、東京都中央区勝どきにオープンしました。

ショップのイベント第3弾として6月28日、ウェブアニメ「東京カニコ」の制作スタッフが集結。キャラクターアイデアからリップシンクの技術まで、クリエイティブの舞台裏を語るトークショーが開催されました。ぶらりと遊びに行ってきたので、ユニークなショップともどもレポートしましょう。

東京カニコってなに?

そういう人もいるかもしれません(私もそうでした…)。そういう方は、YouTubeの「カニコ14才」のプレイリストをご覧ください。この映像はハドソンの人気ゲーム「ボンバーマン」とのコラボで、いわゆるスピンオフ的企画ですが、雰囲気は伝わるかと。


カニコ14才(YouTube)

東京カニコは、上京してきたカニを冠った少女「カニコ」が、さまざまな出会いと別れを経験しながら成長していく?  短編アニメーション。昔ばなしの「さるカニ合戦」がベースとなっていて、さらに現代劇としてのアレンジ・風刺に満ちたストーリー展開が重なり、見ての通りの強烈なインパクトとなっています。iTunesでもVideo Podcastとして配信中

甲殻キャラクターの誕生

カニコTシャツ姿で登場したのは、脚本・ナレーション・歌担当の丸山博久さん(左)、原案・イラストを担当するあべたみおさん(中)、アニメーション・SE担当の平山亮さん(右)。

丸山博久さん(左)、あべたみおさん(中)、平山亮さん(右)
左から、丸山博久さん、あべたみおさん、平山亮さん

あべたみおさんは、頭に何かが乗っかったキャラクター「ハットトリックス」をいくつかつくっていて、それをアニメにしては? というアイデアがあったらしいのです。…で、こんな風に東京カニコの世界観ができていきました。

  • アニメにするなら、わけのわからない話ではなく、誰でも知っている昔話にする。
  • 当時は男のキャラクターばっかりつくってたから、女の子のキャラクターにする。
  • JJとかノンノの中吊り広告をみて、男みたいに戦術を練って男を落とす、みたいのがおもしろくて。なので、合コンにかける戦術、みたいな現代の女の子の感じをオマージュした「ちょいワルな娘」という世界観ができた。
  • さるカニ合戦→カニ→甲羅とハサミ→おさげ→できた!
最初のラフスケッチから
最初のラフスケッチから

最初のラフスケッチでは「やっぱ スゴイイケメン ぜってーおとしてやる」というセリフからも、結構ワルい娘です(笑)。

脚本・ナレーション・歌を一人で

世界観をアニメという形にするため、あべたみおさんはCMの企画などで付き合いのあった丸山博久さんに声をかけました。丸山さんは歌をつかったアイデアを豊富に持っており、東京カニコの各エピソードにも数々の挿入歌が使われています。

表情のバリエーション
表情とともに、ストーリーコンセプトが設定される

当初はオーディションも実施しプロの声優さんを使う予定もあったらしいのですが、演技指導をしている内に丸山さん自身がひとりで、ナレーションから全配役まで演技することにハマってしまい、そのまま使われることになっていったとのこと。なるほど。女の子なのに野太い声だったのは、そういう訳ですか(笑)。

アニメーション化

そして、ウェブでの展開のため、以前にあべさんのキャラクターをアニメーション化したことのある平山亮さんが加わりました。カニコは通常のアニメーションとは逆で、声を聞いてからアニメーションをつけているとのことです。

無限のリップシンクパターン
パーツごとにレイヤーが分けられ、無限のパターンが!

Flashを使ってリップシンクを行ったそうなのですが、一つのキャラクターで2,000パターンは使ったということ。気が遠くなる作業ですよね。 ともあれ、東京カニコの各ストーリーはそんな風に制作されている訳です。

お気に入りエピソードと、今後のカニコ

ひとしきり思い出話に花が咲いたあとは、3人がお気に入りのエピソード紹介。

東京に出てきたばかりのカニコの心情を、赤裸々に歌い上げたエンディングソング。バンド編成で演奏の様子を撮影したPVまで制作したけど、お蔵入りになってしまったのだとか。
山手線の駅名を登場させることにしているカニコシリーズ。スピンオフ作品の大崎警察署では、カニコが渋谷から山手通りを歩いていったという設定を作り、無理矢理登場させている。
カニコのハサミや最新シリーズ白鼻姫の"ママハナ"の髪の毛などには、移動後に重力を感じさせて揺れる演出がされている。これはActionScriptで処理しているとのこと。

最後に「今後やりたいことは…」と話し出すと、

  • カニやらホタテを共食いしに行く
  • カニコの生家、北海道を訪ねるツアー話で盛り上がる
  • カニコの親は? 祖母はどうしたのか

などなど、やりたいことが尽きない様子。トークショーといいながらも、アイデアがあふれ出す公開ブレストの様相でした。DVDも発売され、新作エピソードの"カニコ14才"も進行中。これからもカニコワールドから目が離せませんね。

DVDをプレゼント!

DVD「白鼻姫と七人の小刑事」このレポートで一部紹介されている、現在のところカニコシリーズ本編の最新作「白鼻姫と七人の小刑事」のDVDを抽選で1名様にプレゼントいたします。

今のところ、ショップ・バタフライ・ストロークでしか手に入らない貴重品。ぜひ、お申し込みください。 

shop btf

トークショーの会場に設置されているものは基本的にすべて商品であり、使用感を確かめながら購入を検討できるようになっています。おもしろいモノや珍しいモノがいっぱい。東京カニコのDVDも1枚500円で売っています。カニコTシャツも!

店内の様子 世界限定50台のiPhone A.ウォーホールのデザインブック
店内の様子(左)、世界限定50台のiPhone(中)、A.ウォーホールのデザインブック(右)

今後は月一のペースでイベント開催をおこなっていくとのことですが、次回のトークショーは7月19日(土)。ゲストにgroovisionsの伊藤弘氏とインテリアスタイリストの長山智美氏を迎えて「キラキラ☆アタック」というタイトルで開催されます。このように、デザインに関係することであれば利用制限は無く、プロジェクターなどに機材やイスも利用可能。これから注目のスペースとなるのではないでしょうか。

(withD特派員 渡邉淳矢)

関連リンク

特派員のイベントレポート バックナンバー
青木克憲氏
バタフライ・ストローク・株式會社
shop btf
東京カニコ
カニコ14才
あべたみお氏
丸山博久氏平山亮氏
クリエイタートークショー in shop btf Vol.4 グルーヴィジョンズ伊藤弘 × スタイリスト長山智美

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