監督以外の功労者にスポット
先日、ロサンゼルスに本部を置く「全米視覚効果協会(Visual Effects Society、通称VES)」は、来年2月開催の第7回VESアワード授賞式において、『インディ・ジョーンズ/ 魔宮の伝説』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』といった、VFX史上における不朽の名作のプロデュースという優れた功績を称え、フランク・マーシャル/Frank Marshal氏とキャスリーン・ケネディ/Kathleen Kenedy氏夫妻に「生涯功労賞(“Lifetime Achievement”)」を贈ることを発表した。

フランク・マーシャル&キャスリーン・ケネディ夫妻
Image courtesy:Visual Effects Society
今回の選考に際して、VESエグゼクティブ・ディレクターのエリック・ロス氏は次のように語る。「今日までフランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディの両氏の映画界における功績はVFXの発展に大きく寄与してくれました。VFXが映画の中でストーリー・テリングとクリエイティブの双方を強く“後押し出来るもの”だということを、2人は実証してきたのです」。
フランク・マーシャル氏は映画プロデューサー及び映画監督として、妻のキャスリーン・ケネディ氏は映画プロデューサーとして知られ、80年代前半からスピルバーグ作品を中心とするV F Xを駆使した大作映画作品を数多く手掛けてきた。また夫妻は、81年にスティーブン・スピールバーグ氏と立ち上げたアンブリン・エンターテインメントの共同創設者としても有名だ。
今回の受賞に際し、ケネディ氏は、「皆さんは私を大物プロデューサーと呼びますけど、私のデビュー作品は超低予算だったんですよ」と謙遜するが、手掛けた『ET』を筆頭に、これまでに5度もアカデミー賞にノミネートされている(個別プロデュースと共同プロデュースあわせて)。特に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作は、共同プロデュースしていることもあり、2人の代表作と言えるだろう。ちなみに現在、夫妻が共にプロデューサーとして携わっている作品には、『ジュラシック・パーク4』(2010年公開予定)がある。

今年2月に開催された第6回VESアワード授賞式の様子
VESの生涯功労賞は、5年前の第2回VESアワードで創設されたものであり、過去にはジョージ・ルーカス、ロバート・ゼメキス、ジョン・ラセター、デニス・ミューレン、スティーブン・スピルバーグ(受賞順、敬称略)が受賞。今回のマーシャル& ケネディ夫妻の受賞を機に、プロデューサーやスーパーバイザーといった、監督以外のスタッフが栄誉に輝く機会が増えてくるのかも知れない。
| Information | 全米特殊効果協会(VES) http://www.visualeffectssociety.com/ 第7回VESアワード http://www.vesawards.com/ |
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