2009.06.01

2009年6月

イメージ:2009年6月

小山泰介
都市の新陳代謝を切り取るクールな眼差し

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withDのトップページは毎月様々なクリエイターの作品で飾られています。今回は写真家・小山泰介さんに登場していただきました。小山さんは昨年9月に3作目の写真集『entropix(エントロピクス)』を発表後、竹尾の『TAKEO DESK DIARY 2009』、世界最大の写真アートフェア『パリ・フォト2008』、『フォト・マイアミ2008』などへの参加によって、グローバルに活躍の場を広げています。クリアな色彩とテクスチャー、硬質な力強さを持つ彼の写真に、皆さんは何を感じますか?

小山さんの写真は意外にもそのほとんどが、彼の生活の拠点である東京で撮影されたものだそうです。極度に抽象化されたイメージにその痕跡を見つけるのは難しいとはいえ、彼の作品には今の東京のリアリティが確かに記録されています。安易な分かりやすさに頼らない強度を持ち、見る人に「今あなたが見ている世界で何が起きているのか」というテーマをクールに問いかけてくるところが、小山さんの作品の大きな魅力の一つです。

小山泰介さん渾身の最新作『entropix』

entropix 小山泰介

アートビートパブリッシャーズより発売された最新作『entropix』。編集はクリエイティブディレクターの後藤繁雄氏、デザインは中島英樹氏によるもので、2種類のカバーがある(各限定500部)。帯のメッセージは、コーネリアスの小山田圭吾氏による。

通常、小山さんはデジタルカメラを使って全て縦長のフォーマットで撮影しています。しかし、withDのマンスリートップイメージは横長フォーマットであるため、今回は特別にwithDのために作品の一部をトリミングしていただきました。オリジナルの作品と見比べてみると、新たな発見があるかもしれません。

恵比寿のG/P GALLERYで4月24日から5月19日まで行われた、個展「entropix」も大盛況だったようです。また、個展開催を記念して行われた4月26日にNADiff a/p/a/r/t店内で行われたトークショーでは、小山さんと親交のあるprojector代表/クリエイティブディレクターの田中耕一郎氏、後藤繁雄氏の3人で「これからの広告とは、アートとは?」といった話題について2時間以上の熱い議論が交わされました。

小山さんのインタビューは近々公開予定です。どうぞお楽しみに。

withDマンスリートップイメージ by 小山泰介
Untitled (Rainbow Form 1)

withDマンスリートップイメージ by 小山泰介
Untitled (Numerous Shadow)

withDマンスリートップイメージ by 小山泰介
Untitled (Split Fence)

withDマンスリートップイメージ by 小山泰介
Untitled (Blue Lines)

withDマンスリートップイメージ by 小山泰介
Untitled (Wavelength)

(withD編集部)

関連リンク

G/P GALLERY
NADiff
『entropix』(Amazon)

小山泰介プロフィール

写真家。1978年東京生まれ、東京在住。刻々と変化していく都市を生物や自然と同じような有機体としてとらえ、都市の新陳代謝のような人工物の表面や状態、現象の細部を撮影し、有機的で抽象度の高い写真作品を制作している。作品集に『YOUR SURVIVING DOOR』(アート・バイ・ゼロックス/2004)、『Dark Matter』(ユトレヒト/2007)、『entropix』(アートビートパブリッシャーズ/2008)がある。
http://www.tiskkym.com/

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