2008.09.24

新製品レビュー:MICROLINE Pro930PSシリーズ

イメージ:新製品レビュー:MICROLINE Pro930PSシリーズ

OKIデータ
1,047,900円(Pro930PS-X)、785,400円(Pro930PS-S)

その他のハードウェア製品

高解像度出力に、「Fiery System 8e」の
高度なカラーマネージメント機能も搭載

MICROLINE Pro930PSシリーズ
MICROLINE Pro930PS-X
問い合わせ先OKIデータ
TEL0120-654-632
URLhttp://www.okidata.co.jp/
価格1,047,900円(MICROLINE Pro930PS-X)
785,400円(MICROLINE Pro930PS-S)

OKIデータは、A3ノビサイズに対応する印刷・デザイン業界向けのハイエンドカラーLEDプリ
ンタMICROLINE Pro930PSシリーズ( 以下、Pro930PS)を発売した。MICROLINEシリーズのハイエンドモデルとしては、じつに3年ぶりのモデルチェンジとなる。OKIデータ独自の1,200dpi高解像度LEDヘッドを搭載 。

1,200dpi高解像度LEDヘッド1,200dpi高解像度LEDヘッド。

また本体にはEFI社製のコントローラ「Fiery System 8e」を内蔵。詳細は後述するが、高機能なカラーマネージメント機能、ジョブ管理機能を提供する。

MICROLINE Pro930PSシリーズの特徴

  • Mac OS X 10.5 Leopardに正式対応
Pro930PSの注目すべきポイントのひとつに、ドライバが最新のMac OS X 10.5 Leopardに正式対応している点が挙げられる。
MICROLINE Pro930PSシリーズの特徴1
※クリックすると図が拡大します。

OS X 10.5 Leopardを搭載したMacを使い、QuarkXPress 8からテスト出力を行ったところ、ドライバ上からプリンタの状態もしっかり確認でき、問題なく出力できた。

アップル製品はすでにIntel Mac化が進み、最大のパフォーマンスを得るにはOSにLeopardを使用することが求められる。Adobe CS3や先日発売されたQuarkXPress 8もLeopardに正式対応したことから、残りはプリンタを含めた周辺機器のドライバの対応待ちという状況だ。他社の印刷・デザイン業界向けプリンタのLeopard対応が遅れている中、いち早く対応したPro930PSが登場したことで、安心してLeopardに移行できる環境が整ったといえよう。

  • 300g/㎡の厚紙に対応
また、国内A3カラープリンタでははじめて300g/㎡の厚紙に対応した点にも注目したい。デザイナーの中には、グラフィック以外にパッケージも合わせて製作している方も少なくない。そうしたユーザーが見本出しのために厚紙を使用できるメリットは大きいだろう。
  • 美しくシャープな印字品質
さて、気になる印字品質について見てみよう。まず文字の品質については、さすが1,200dpiの解像度を誇るだけあって、非常に美しくシャープな印字結果が得られた。
MICROLINE Pro930PSシリーズの特徴34ptの小さな文字でもつぶれず、オフセット印刷と遜色ない仕上がりだ。明朝体の細い部分もしっかりと表現されている点は素晴らしいと評価できる。
  • 落ち着いた印象のカラー画像部分
カラーの画像部分に関しては、過度なテカリもなく落ち着いていてこちらも好印象。原稿を忠実に再現している。ただ、中間調からハイライトにかけての平網部分や緩やかなグラデーション部分で若干カサつく印象がある。とはいえ、じっくり見ればわかるというレベルで、カラーカンプ出力といった用途ではほとんど問題ないレベルだ。
MICROLINE Pro930PSシリーズの特徴3カラーチャート部分をよく見ると、若干トナーの乗りが不均一でカサついている印象がある。とはいえ、写真の再現性はナチュラルで、オフセット印刷に匹敵する品質だ。

※クリックすると図が拡大します。
  • 非常に高速な出力速度
カタログスペックでカラー36ppm、モノクロ40ppm(A4ヨコ)と非常に高速。実際にA3サイズのデータを出力した結果をグラフに表した。
MICROLINE Pro930PSシリーズの特徴5A3サイズで作成された253MBのIllustrator CS3データをLeopardから出力。プリンタスタンバイ状態からのファーストプリント時間は実測で1分34秒。この出力では前プリントから用紙を変更したため、プリンタ内部の定着温度設定のための時間も含まれる(グラフ上)。

サーバからのプリント指示による純粋なプリント時間はA3サイズで1枚あたり4.4秒、13.6ppmという実測値だった(グラフ下)。
  • 高度なカラーマネージメントが可能
内蔵される「Fiery System 8e」が担う。プリンタドライバの「ColorWise」タブから設定を呼び出し、エキスパートカラー設定で高度なカラーマネージメントができる。
MICROLINE Pro930PSシリーズの特徴5Fiery System 8eの機能のひとつであるColorWiseでは、高度なカラーマネージメントが可能。CMYKや特色のシミュレーション、ブラックオーバープリントの設定などを、グラフィカルなインターフェイスで簡単に設定できる。

※クリックすると図が拡大します。
  • 良好な本体の使い勝手
給紙枚数は標準で550枚の自動給紙トレイと手差しのマルチパーパストレイ250枚の合計最大800枚。550枚の自動給紙が可能なオプショントレイは4つまで増やすことが可能で、合計最大3,000枚の大容量だ。トナーカートリッジの交換、紙詰まり時の内部へのアクセスもメンテナンスカバーを開けるだけで容易に行える設計だ。
MICROLINE Pro930PSシリーズの特徴8本体上部のカバーを開け、トナーカートリッジ部分を持ち上げると用紙が通過する部分にアクセスできる。手で操作できる部分は青色に色分けされているなどインターフェイスのデザインも優れている。

MICROLINEのブランド名に恥じない高い品質と印刷速度、そして待ちに待ったLeopard正式対応PSプリンタとして業界の注目度は高い。プリンタの買い換え、買い増し、そして新環境へ移行しようとしているユーザーにも検討してほしいプリンタだ。

この製品レビューは、月刊DTPWORLD10月号に掲載されています

特集は「押さえておくべきDTP基礎知識2008」。アプリケーション、フォント環境、カラマネ、PDFワークフロー、印刷に製本。どこまでも尽きない知識の山に立ち向かうには、何より基礎体力が大切。“知ってるつもり”で目をそらさず、ピシャリと押さえておくための知識が満載です。小冊子「ショートカットハンドブック」付き。ぜひ、この機会に月刊DTPWORLD10月号(Vol.124・2008年9月13日発売)をワークスオンラインブックストアでご用命ください。

(提供:月刊DTPWORLD、山口誠)

関連リンク

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