2008.09.16

新製品レビュー:HP DreamColor LP2480zx

イメージ:新製品レビュー:HP DreamColor LP2480zx

日本ヒューレット・パッカード(株)
399,000円

その他のハードウェア製品

Adobe RGB比131%を実現
高性能のカラーマネジメントディスプレイ

HP DreamColor LP2480zx
HP DreamColor LP2480zx
問い合わせ先日本ヒューレット・パッカード(株)
TEL03-6416-6660
URLhttp://www.hp.com/jp/
価格399,000円

日本ヒューレット・パッカードから発売された「HP DreamColor LP2480zx」は、Tri-Color LEDバックライトを採用したことによってAdobeRGB比131%という非常に広い色域を実現した、24型ワイド液晶ディスプレイだ。表示解像度は1,920× 1,200dpiで、フルHD表示にも対応する。

同機は、映画会社ドリームワークスSGKとHPが共同で開発したカラーマネージメントに関する
規格「HP DreamColor」を採用したモデル。PC用ディスプレイでははじめて30bitパネルを搭載し、10bit対応グラフィックカードを併用することで、RGB各色1,024階調、約10億色の表現を実現した(ただし、Macや10bit非対応の環境での利用は、従来どおりの約1,677万色表示となる)。AdobeRGBの再現領域を大幅に超え、より自然界に近い色を再現することを目指した本機は、どちらかというと映画などのCG製作の現場での利用を見据えたモデルといえよう。

ではDTPの現場では使えるのか。結論からいえば、画像の編集、印刷物の色彩シミュレーションなどにも十分使える能力をもっている。

  • 広い表示色域
気になるは、Adobe RGBの領域を完全とはいえないものの、そのほとんどをカバーしており(下図左)、またJapanColorに対してもイエローの一部以外はカバーされていた(下図右)。
HP DreamColor LP2480zxの特徴1 HP DreamColor LP2480zxの特徴2
※クリックすると図が拡大します。

色つきの部分がAdobe RGBで、白い部分がLP2480zx。Adobe RGBとの体積比は131%だが、カバー率でいえば若干100%を下回る。とはいえ、実務上はほとんど差し支えない程度といってよい(左)。こちらも色つきの部分がJapanColorで、白い部分がLP2480zx。ほぼJapanColorの色域を内包していることがわかる。印刷の色をシミュレーションするディスプレイプルーフにも活用可能だ(右)。
  • パネルの輝度ムラ・色度ムラは問題なし
画像補正の天敵ともいえるパネルの輝度ムラや色度ムラは、電源投入後30分以上経った状態ではほとんど見られず、フラットな表示だということがわかる。

HP DreamColor LP2480zxの特徴3背景を白、輝度レベル250cd/m2にして撮影。電源投入直後はややムラっぽい印象だったが、30分程度経過して表示が安定してからは、ほとんどムラは解消されている。

  • 視野角が広く、色転びが抑えられたパネル
パネルには視野角が広いS-IPSパネルが採用されているようだが、実際に斜め方向から見ても、色転びは十分に抑えられていた。コントラスト比も1,000:1と高く、シャドウ部分の再現もほどよく引き締まっている。

HP DreamColor LP2480zxの特徴4正面と斜め方向から見た場合を比較。パネルに若干外部からの光りが反射しているが、色転びはほとんど見られず、シャドウ部分もしっかり再現されている。

※クリックすると図が拡大します。

  • 豊富な各種調節機能
各種調整機能も豊富で、カラーマネージメントディスプレイという名にふさわしい内容だ。同機には工場出荷時にAdobe RGB、sRGBといった用途に合わせた色域がプリセットされており、OSD(オンスクリーンディスプレイ)で切り替えることが可能。

HP DreamColor LP2480zxの特徴5OSDはパネル右のボタンで操作する。プリセットされている色域ごとに、輝度、色温度、ガンマなど細かな設定が可能。「Web/紙」など作業する媒体に合わせて表示を簡単に切り替えられるため、両方の作業を行うユーザーには非常に便利だ。

また、それぞれの色域ごとに、ガンマカーブ、輝度、色温度などをユーザーが自由に設定し保存することもできる。この操作感が非常に秀逸だ。

それらの数値を変更しても内部での色補正がしっかりと効いており、カラーバランスが崩れることなく、なめらかな階調表現が維持されている。印刷のシミュレーションで使用するなら、とりあえず輝度レベルを80cd/㎡、色温度を5,000Kに設定しておけば、ほぼ問題ない。「さらに色を追求したい」「パネルの経年変化を補正したい」といったユーザーは、オプションの「HP液晶モニタ用キャリブレーションキット」を導入してハードウェアキャリブレーションによる補正をかけるとよいだろう。

  • 豊富な端子類
豊富な端子類も同機の大きな特徴だ。最新の「DisplayPort」も装備する。

HP DreamColor LP2480zxの特徴6左から、ディスプレイポート、HDMI、DVI-I×2、コンポーネント、Sビデオ、コンポジット、主電源スイッチ、USBアップストリーム、電源の各コネクタ。PC入力から映像入力まで幅広く対応できる。

欠点といえば、価格がやや高めなところだが、これだけの性能、機能を考えれば納得できる。発色性、使い勝手など総合的なパフォーマンスはかなり高いため、高度な画像補正にも満足できるだろう。DTPユーザーであれば、購入を検討に入れたいディスプレイだ。

この製品レビューは、月刊DTPWORLD10月号に掲載されています

特集は「押さえておくべきDTP基礎知識2008」。アプリケーション、フォント環境、カラマネ、PDFワークフロー、印刷に製本。どこまでも尽きない知識の山に立ち向かうには、何より基礎体力が大切。“知ってるつもり”で目をそらさず、ピシャリと押さえておくための知識が満載です。小冊子「ショートカットハンドブック」付き。ぜひ、この機会に月刊DTPWORLD10月号(Vol.124・2008年9月13日発売)をワークスオンラインブックストアでご用命ください。

(提供:月刊DTPWORLD、山口誠)

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日本ヒューレットパッカード
HP DreamColor LP2480zx

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