2008.11.18

新製品レビュー:Adobe® Creative Suite® 4 Web Premium、Design Premium

イメージ:新製品レビュー:Adobe® Creative Suite® 4 Web Premium、Design Premium

アドビ システムズ(株)
アップグレード版92,400円~/226,800円(Web Premium)
アップグレード版118,650円~/製品版298,000円(Design Premium)

その他のソフトウェア製品

2008年11月11日 Adobe Creative Suite 4 日本語版(以下 CS4)が発表された。9月23日に米国で発表されてから、約2ヶ月を経てついに日本語版の情報が得られた。既出のレビューから次いで今回は、Web Premium、Design Premiumのレビューを紹介する。(発売は12月中旬予定、本レビューは11月時点の情報、画面ショットは英語版製品)

Design PremiumとWeb Premiumどちらを選ぶか

クリエーター、デザイナーとしてどちらを選択すべきかが迷う人も多いと思われるが、まずはそれぞれの製品構成を押さえよう。

コンポーネント・アプリケーション
Design Premium
Web Premium
Adobe® InDesign® CS4
×
Adobe Photoshop® CS4 Extended
Adobe Photoshop CS4
Adobe Illustrator® CS4
Adobe Acrobat® 9 Pro
Adobe Flash® CS4 Professional
Adobe Dreamweaver® CS4
Adobe Fireworks™ CS4
Adobe Contribute™ CS4
×
Adobe Soundbooth® CS4
×
Adobe Bridge CS4
Adobe Device Central CS4
Adobe Version Cue® CS4

このようにWeb PremiumとDesign Premiumの差異は、SoundBooth CS4、Contribute、InDesign CS4の有無となる。そのため、基本的に、Webから冊子など、マルチページものを印刷までトータルで制作する場合には、Design Premiumがお勧めだ。Webが主体の場合にはWeb Premiumという考えで比較していくと決めやすい。

今回の速報レビューでは、Bridge CS4、InDesign CS4、Photoshop CS4 Extended、Illustrator CS4、Flash CS4 Professionalについて紹介する。(Soundbooth CS4については、Production Premiumにて紹介しているのでそちらを参照。)

インテグレーションとインターフェイス

Design Premium、Web PremiumいずれもAdobeがCreative Suiteとして製品をリリースして以来提唱している、「インテグレーション」がキーとなっており、インターフェイスが改良され、それぞれの製品間で高い一貫性を持たせている。

  • Adobe Bridge CS4

Adobe Bridge CS4の操作画面
Adobe Bridge CS4の操作画面
高速化とカメラのRAWデータにも対応した
※クリックすると図が拡大します

複数のドキュメントを1つのウィンドウに表示でき、コンテンツを比較したり、複数ドキュメント間でのオブジェクトのドラッグやコピーなどの操作が簡単になった。また各製品のインテグレーションを橋渡しするAdobe Bridge CS4も高速化、改善され、レビューモードで各製品間への連携がより行いやすくなった。

  • Photoshop CS4 Extended

Photoshop CS4 Extendedの操作画面Photoshop CS4 Extended(以下 PSCS4)は、大きな進化を遂げている。

直感的な画像編集を可能とした色調補正パネル(記事中のAdobe Photoshop CS4 Extendedの章を参照)や、コンテンツに応じて拡大・縮小機能など強力な機能が追加された。

※クリックすると図が拡大します

オリジナルの画像 パノラマ風に拡大した画像
※クリックすると図が拡大します


コンテンツに応じて、拡大・縮小機能はこのようにオリジナル画像をパノラマ風に拡大してもピクセルを壊すことはないため、レタッチの必要がなくなる。また、GPUを使い高速に処理できるコマンドもあるため、重い処理が多いユーザは対応したグラフィックボード NVIDIA Quadro CX も見逃せない。

  • InDesign CS4

InDesign CS4の操作画 InDesign CS4からXFLで出力しFlash CS4に読み込み、Webに展開ができる
※クリックすると図が拡大します

InDesign CS4では、印刷におけるトラブルを回避するためのプリフライト機能が強化された。これまではプロジェクトの最後にプリフライトで確認する事が多かったが、ライブプリフライトを使用することで、設定した内容に沿って常時監視し、問題が発生した時にはその場で修正を行うことができるようになった。

また、印刷とWebの連携という意味で非常に大きな機能が搭載された。それは、XFL書き出しである。このフォーマットで出力することによりInDesign CS4で作成したレイアウトをそのままFlash CS4に読み込めるため(右図)、日本語の縦組み書式も可能となる。今まで横組みに限られていたWebデザインに、新しい日本発のセンスを持ち込むという画期的な機能といえる。

  • Illustrator CS4

Illustrator CS4でサポートされた複数アートボード 複数アートボードをそれぞれPDFとして出力が可能
※クリックすると図が拡大します


Illustrator CS4は、一つの書類に複数アートボードを設定できるため、1つのグラフィックをA全ポスター、バナー、POPなどサイズや目的によりデザインを変えながらも、統一したグラフィックの制作する際に非常に有効である。

また、これまで単ページのみであったが、CS4より複数ページもサポートとなった。InDesignのように自動組版はできず、文字の流し込みを複数ページに渡って自動的に調整するなどの機能はないが、リーフレットなどページ数が少ない場合には有効な機能だ。

  • Flash CS4 Professional

Flash CS4 Professionalの操作画面と3D回転の設定パネル Flash CS4 Professionalのモーションエディタ
※クリックすると図が拡大します


Flash CS4の最大の魅力は、アニメーショ機能の向上である。簡単に3D回転アニメーションを作れたり、モーションパスが利用できるなど、以前AdobeからリリースしていたLive Motionを彷彿させるオブジェクトアニメーションが採用され、Webアニメーション制作のクオリティアップと効率化が期待できる。(左図)

モーションエディタはAfter Effects CS4のようにキーフレームで設定することが可能。回転、サイズ、色のパラメータを個別に設定することができるため、細かいアニメーション調整をしながら詰めていく作業には有効な機能である。(右図)

クリエイティブコストとタイムのバランス

今回のバージョンアップはインテグレーションの向上と、Webと印刷の距離が短くなったと感じさせる機能が多く搭載された。本レビューでは紹介できなかったが、Adobe Device Central CS4を使用することで、携帯デバイスに向けたコンテンツ制作まで活用することができる。

クリエイティブコストとタイムといわれる、制作予算に対する制作時間の比率は、実現できる事が多くなった割には、以前より双方ともそれほど増えてはいない。この、予算と時間のバランスをとるためのツールとして、Web Premium , Design Premium を選ぶ価値は十分に感じられる。

(withD編集部)

関連リンク

Adobe
Adobe Creative Suite 4ファミリー
Creative Suite 4 Design Premium
Creative Suite 4 Web Premium

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