2008.08.19
新製品レビュー:Capture NX 2

(株)ニコン
オープンプライス(店頭販売実勢価格:20,000円前後 - 新規購入、12,000円前後 - アップグレード)
驚きの新機能「自動レタッチブラシ」搭載
Capture NXの最新バージョン

Capture NX 2
| 問い合わせ先 | ニコンカスタマーサポートセンター |
|---|---|
| TEL | 0570-02-8000 |
| URL | http://www.nikon-image.com/ |
| 価格 | オープンプライス ・新規購入(店頭販売) 実勢価格:20,000円前後 ・アップグレード(店頭販売) 実勢価格:12,000円前後 |
Nikon Captureから移行した人によく見られるのだが、Capture NXを単にニコンのRAW現像ソフトと誤解して、単純に撮影後のホワイトバランス調整や露出調整にしか利用していないユーザーが多いのには驚かされる。Capture NXを侮ってはならない。このソフトは、Photoshopにも替わりうる画像編集ソフトといっても過言ではないのだ。
- 新機能「自動レタッチブラシ」
(1) 元画像。Photoshopで星の飾りを消すには、糸くずや埃と違って、ノウハウと工夫が必要になる。(2) そこで「自動レタッチブラシ」を使用してみる。操作は非常に簡単で、ただ無造作に消したい部分全体を覆うように塗りつぶすだけだ。(3) 完成画像を見てほしい。どこか不自然なところがあるだろうか? まるで壁だけをもう1枚撮ったかのようだ。※クリックすると図が拡大します。
図版の赤い部分が「自動レタッチブラシ」を適用した箇所だ(ほんの一瞬で処理が終わってしまうため、赤く塗って示している)。消したい部分全体を覆うようになぞるだけで、ほかに何の工夫もコツも必要ない。
- 新機能「選択コントロールポイント」
なぜなら「レベルとトーンカーブ」や「D-ライティング」など明るさに関連する編集や、「LCHエディター」や「彩度・暖色」などカラーに関連する編集は「カラーコントロールポイント」で可能であるため、わざわざ1工程多い「選択コントロールポイント」を使う必要はないと感じるからだ。
ゆがみ補正や色収差補正を部分的にかける必要もない。あえて挙げるならば、部分的にモノクロにするといったかなり特殊な場合や、「ぼかし(ガウス)」や「アンシャープマスク」などのフォーカス系で使う場合などだろうか……。そこで人物の彫刻を撮影し、その顔部分に「アンシャープマスク」をかけてみた。
「選択コントロールポイント」は、ニコンのWebサイトではD-ライティングなどを部分的に適用する便利なツールとして紹介されている。しかし、D-ライティング同様の調整は「カラーコントロールポイント」でも可能であるため、有用性に関しては多少研究が必要だ。今回は彫像の顔の部分だけに「アンシャープマスク」をかけた。同様の調整はPhotoshopでも可能だが、Capture NX 2ではより少ない手数で処理できる。※クリックすると図が拡大します。
背景にシャープネスをかけたくない場合は、便利な機能かもしれない。逆に、背景に「ぼかし(ガウス)」をかける例も試みたが、輪郭をはっきり検出しないと画像全体が不自然な感じになるため、あまりこのツールは向いていないようだ(選択ブラシを使用して余計な部分を消すことで、解決は可能)。
- 「カラーコントロールポイント」
ワンクリックしてスライダを動かすだけで、色と輪郭を自動的に認識し、ユーザーが調整したい部分だけに色相、彩度、明度、コントラスト、RGB、暖色の調整ができる。
「カラーコントロールポイント」は、Nik Software(Capture NXやVivezaの開発会社)に代わって、何度でも人に自慢したくなる画期的機能だ。かつてこれほど簡単に部分的な画像調整ができるソフトはなかった。編集したい部分をワンクリックし、その範囲を「サイズ」のスライダで決定すれば、もうすでに選択範囲が作成されている。あとは自由に色相、彩度、明度、コントラスト、RGBを調整するだけだ。※クリックすると図が拡大します。
Photoshopなら、時間をかけて選択範囲を作成し、新規調整レイヤーとマスクを作らなければならない複雑な作業だ。
以上のように、画期的に生産性を改善する画像編集ソフトがわずか2万円で購入できる。扱う画像がJPEGなど汎用画像形式に限られるユーザーなら、ニコンユーザーでなくてもぜひ購入を検討してほしい。
この製品レビューは、月刊DTPWORLD9月号に掲載されています
特集は「クチコミを呼ぶSPツールの作り方」。SPツールによく使われる、特殊印刷や加工の裏側を調査します。折や抜き、特殊加工の現場では、何が行われているのか? 知っておくべき知識は? 構造は? データの作り方は? デザインの前に意識しておくべきこと、デザインしたあとに気をつけなければならないことは何だろう? などなど、皆さんの疑問にお答えします。ぜひ、この機会に月刊DTPWORLD9月号(Vol.123・2008年8月12日発売)をワークスオンラインブックストアでご用命ください。
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