2008.08.12

新製品レビュー:ATOK 2008 for Mac

イメージ:新製品レビュー:ATOK 2008 for Mac

(株)ジャストシステム
13,440円(プレミアム・パッケージ版)、9,450円(プレミアム・ダウンロード版)、10,290円(通常・パッケージ版)、7140円(通常・ダウンロード版)

その他のソフトウェア製品

Webとの連携やLeopardの新機能にも対応
さらに進化した定評の日本語入力システム

ATOK 2008 for Mac
ATOK 2008 for Mac
問い合わせ先(株)ジャストシステム
TEL03-5412-3939
URLhttp://www.atok.com/
価格・プレミアム
 13,440円(パッケージ版)
 9,450円(ダウンロード版)
・通常版
 10,290円(パッケージ版)
 7140円(ダウンロード版)

パソコンで文章を書く際、インプットメソッド(入力システム。以下、IM)の出来がそのまま生産性に直結する。Mac OS X Leopardに搭載されている「ことえり」は、以前に比べるとかなり変換精度が高くなったが、使い方によっては若干不便に感じることも少なくない。たとえば、ことえりには入力ミスに対する自動補正機能や校正支援機能などは備わっていない。そのため、つい気がつかずに間違った表現を使ってしまうこともある。

こうした不便な点を解決してくれるのが、日本語IMとして長い実績を誇る「ATOK」だ。定評ある変換エンジンをはじめ、便利な校正支援機能、電子辞書・辞典機能など多彩な機能が装備されており、素早く確実な日本語変換が可能だ。

最新バージョン「ATOK 2008 for Mac」の最大の特長は、より進化した変換エンジン「ATOKハイブリッドコア」の搭載により、変換精度が大きく向上したこと。連文節変換した際に自然な文節で区切られるようになり、誤って変換されるケースが減少した。たとえば、従来だと「その/五歳/都内で」と変換されていたものが、新バージョンでは「その後/サイト/内で」と正しく変換されるようになっている(文中のスラッシュは文節区切りを示す)。

ATOK 2008 for Macの特徴1「ATOK 2008 for Mac」で連文節変換したところ。前バージョンにも搭載されていた変換エンジン「ATOKハイブリッドコア」が進化し、より自然な変換が行えるようになっている。

また、今回から新しく搭載された「次候補連動変換」機能では、前の文節で選択した変換候補に連動して、後ろの文節も変換されるようになった。

ATOK 2008 for Macの特徴2「次候補連動変換」機能の実例。前の文節で漢数字を選択すると、それに合わせて後の文節でも漢数字に変換される。

読みやすい文章にするには、用字や用語などを統一することが重要だが、この機能を使えばその手間を軽減することができる。

ATOKの評価を高めている校正支援機能も、よりブラッシュアップが図られている。従来から実現されていた同音語やら抜き言葉などに加え、誤りやすいカタカナ語の指摘対象が拡大された。たとえば、「人間ドッグ」と入力して変換候補を表示すると、「人間ドックの誤り」という注意コメントが同時に表示されるようになっている。

ATOK 2008 for Macの特徴4
※クリックすると図が拡大します。

校正支援機能が適用された例。同音語やら抜き言葉に加え、カタカナ語のチェックも行われるようになった。このほかにも、「えきしびじょん」は「エキシビション」、「じゃんばー」は「ジャンパー」という具合に正しい候補が表示される。

すべてのカタカナ語に有効というわけではないが、「エキシビション」や「アフィリエイト」のように、うっかり間違えやすい言葉が数多くカバーされているのは心強い。

個人的にもっとも印象的だったのが、新機能の「ATOKダイレクト」だ。これは、ATOKから直接Web上の「はてな」サイトの情報を参照できる機能。入力して変換候補を表示した状態でcontrol+Tキーを押すと、その言葉に関連した情報をWebから探し出して表示してくれる。

ATOK 2008 for Macの特徴5
※クリックすると図が拡大します。

「ATOKダイレクト」の機能を使って、「はてなダイアリー」から入力語の関連情報を参照して表示したところ。プラグインをインストールすることで対応可能となる。登録ユーザーには「ATOKバリューアップサービス」を通じてプラグインが無償配布される予定。

プラグイン形式で対応コンテンツを柔軟に拡張できるということなので、今後の展開に期待したい。ちなみに、登録ユーザーには「ATOKバリューアップサービス」を通じて無償のプラグインが配布される予定となっている。

このほか、Mac OS X Leopard環境では、64ビットアプリケーション上での日本語入力が可能になった。また、Quick Lookにも対応し、辞書や辞典ファイルの情報を簡単に確認できるようになっている。

ATOK 2008 for Macの特徴6Mac OS X LeopardのQuickLook機能でATOK辞書ファイルの情報を表示したところ。ATOKの辞書・辞典ファイルをFinder上で選択してスペースキーを押すと、その辞書の情報を簡単に確認することができる。

※クリックすると図が拡大します。

ATOKパレットの外観もLeopardに合わせて刷新され、アピアランスを手軽に変更できるようになった。

ATOK 2008 for Macの特徴6ATOKパレットの外観。「ホワイト(上)」、「ブラック(中)」、「オーバル(下)」の3種類のアピアランスを切り替えられるようになった。

ちなみに、パレットの透明度も自由に変更できる。

デジタル化の進展によってビジネスの効率は格段に向上したが、一方でケアレスミスも増加している。取引先とのメールやビジネス文書の間違った表現や誤字・脱字は、ビジネスシーンでは致命傷にもなりかねない。ATOK 2008 for Macは、文章を生業にしている人だけでなく、日本語を使うすべてのMacユーザーにとって強い味方になってくれる製品だといえるだろう。

この製品レビューは、月刊DTPWORLD9月号に掲載されています

月刊DTPWORLD9月号特集は「クチコミを呼ぶSPツールの作り方」。SPツールによく使われる、特殊印刷や加工の裏側を調査します。折や抜き、特殊加工の現場では、何が行われているのか? 知っておくべき知識は? 構造は? データの作り方は? デザインの前に意識しておくべきこと、デザインしたあとに気をつけなければならないことは何だろう? などなど、皆さんの疑問にお答えします。ぜひ、この機会に月刊DTPWORLD9月号(Vol.123・2008年8月12日発売)をワークスオンラインブックストアでご用命ください。

(提供:月刊DTPWORLD、山口優)

関連リンク

ATOK.com
ATOK 2008 for Mac

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