2008.07.01

新製品レビュー:3D-Coat 2.09

イメージ:新製品レビュー:3D-Coat 2.09

PILGWAY
120$(商用版)/89$(非商用版)

その他のソフトウェア製品

思わず手が出る驚愕の低価格と、UV展開機能まで搭載した高機能を併せ持つスカルプト/ペイントソフト3D-Coat。ZBrush、Mudboxに続く第3の選択として注目されつつあるロシアのソフトウェアだ。現在、日本語版とMac版を開発中という、このソフトの真価を探ってみた。

3D-Coat 2.09
3D-Coat 2.09
問い合わせ先PILGWAY
URLhttp://www.3d-coat.com/
価格120$(商用版)/89$(非商用版)

高度なレイヤー機能を搭載したペイント/スカルプトソフト

ZBrush、Mudbox に続く第3のスカルプト+ペイントソフトが3D-Coat(以下3DC)だ。その価格はたった120米ドル、日本円で約1万4千円という驚きの低価格である。その安さから、さぞや貧弱なソフトウェアと思いきや、オープンベータのようにユーザーからバグやアイデアを頂きながら開発を進め、さらに販売も同時にしてしまおうと言うコンセプトの様だ。3DCフォーラム上でユーザーと対話しながら意見を取り入れつつ、バグフィックスや機能改善を行っており、その反応はとても素早い。

機能としては、カラーペイント、スカルプトに必要なひと通りの機能にプラスして、独自のユニークなペイントツールも備えている。Ctrl、Shiftキーを使用したブラシ効果の反転やスムーシングなど、スカルプトソフトに共通の操作を取り入れているものの、やはりスカルプト能力はZBrushやMudbox(以下ZB、MB)に見劣りしてしまう。

後発ソフトではあるが、特に大量のポリゴンが素早く描画できる訳でもない。ポリゴン編集機能はなく、外部3Dソフトで作成したデータにディテール、テクスチャを加えることに特化したソフトの様だ。ZB、MBとは異なり、サブディビジョンレベルを切り替えながらのスカルプト機能はなく、また頂点移動が貧弱でデザインの変更などによる修正には向いていないため、予
め外部ポリゴン編集ソフトでのしっかりした構築が必須となる。

その代わりペイント機能には目を見張るものがあり、特にレイヤー機能は素晴らしい。ディスプレイスメント、ノーマル、スペキュラ、カラーマップの4種類のテクスチャをサポートしており、価格以上の性能と言って良いだろう。

一方で操作性はと言うと、正直使いづらい。現時点では操作手順に無駄な動作が随所に見られ、ユーザーに負担を強いている。挙動は安定しているが、アイドリングタイム(非操作中)でもCPU占有率が高く、ポリゴン表示部分を少なくしてもスピードが変わらないなど、メモリ管理に問題がありそうだ。

  • 容易なオブジェクト管理
3D-Coat 2.09の特徴1 3D-Coat 2.09の特徴2 3D-Coat 2.09の特徴3
※クリックすると図が拡大します。

外部3Dソフト(作例はSilo2)上でマテリアル分け、オブジェクト分けがしてあれば、3DC上でもそのまま反映される(図A・B)。これらの要素はそのままリストに現れ、マテリアル、オブジェクトリスト、要素ごとに表示/非表示、保護、削除が可能。また、マテリアルグループ毎にUVセットを作成すれば、 同じオブジェクト内でもMillions of polygons(サブディビジョン)、テクスチャサイズをいつでも変更することができる(図C)。

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