2008.12.19

s.wert designインタビュー

イメージ:s.wert designインタビュー

私たちのインスピレーションの源は、ベルリンの歴史とそこに住む人たちです!

12月のマンスリートップイメージには、withD初の海外クリエイターが登場しました。ドイツ・ベルリンを拠点に活動する2人組、s.wert designです。彼らは街中にある場所や建築物、モノなどをテーマに、さまざまな作品を発表しています。

今回は、メンバーのザンドラ・ジーヴェルト(Sandra Siewert)さんにお話を伺いに、お店にお邪魔してきました。暖かい明かりが灯る店内で、今までのお仕事のお話や、仕事の中で印象に残っていること、インスピレーションの源などについて語っていただきました。

マンスリートップイメージの解説も併せてご覧ください。

s.wert design設立のきっかけは書籍の出版

s.wert design
ディルク・ベルガーさん(左)と、ザンドラ・ジーヴェルトさん(右)

お互いベルリンの大学で建築を学んだというザンドラさんとパートナーであるディルク・ベルガー(Dirk Berger)さん。大学卒業後にザンドラさんはVitraで数多くのグラフィックデザインを手がけ、ディルクさんは旧東ベルリンのプレンツラウアーベルク地区の廃墟の再建を行ってきました。3D(建築)から始まった二人の興味は2D(グラフィック)へと変わり、s.wertを設立することになったのです。

【ザンドラ】私が仕事(Vitra)をやめたのは、ベルリンへの愛から。一度はベルリンを出ましたが、この街への思いが私をここにまた戻らせたのです。そして、旧ベルリン時代の象徴であるテレビ塔に関するグラフィックを集めた書籍、「Von der Partei zur Party(政党からパーティへ)」を出版するために、s.wert designを設立しました。
「Von der Partei zur Party」 「Baerlinale」
「Von der Partei zur Party」(左)、「Baerlinale」(右)
s.wertを立ち上げてから最初の2年間は、私はまだフリーランスのアートディレクターとして働いていましたし、ディルクはベルリンの伝説のクラブ「Bad Kleinen」を経営していました。「Von der Partei zur Party」は評判を呼び、今では世界中で売られています。「Von der Partei zur Party」をきっかけにして、次にベルリンの象徴である熊(Berliner Baer)に関するグラフィックを集めた「Baerlinale」をドイツ語と英語のバイリンガルで発行しました。

今のような世界をまたいだ活動は当時全く想像できませんでしたが、「Von der Partei zur Party」が私たちを世界へ羽ばたかせてくれたのです。今ではベルリンのBrunnenstrasseというトレンディな通りに、大きな店を構えることも出来ました。この1冊の本による大きな成功と、多くの方たちからの励ましと勇気をもらったからこそ、今の私たちがあるのです。

また、s.wertはさまざまな出会いを運んでくれました。それは街の景色に興味を持った人だったり、会社だったり。そのなかの何人かとは、深い友情を築くことが出来ました。たとえば、東京のユトレヒトもその中のひとつです。s.wertなしには彼らと知り合うことはなかったでしょう。本当にすばらしいことです。

次ページでは、彼らのインスピレーションはどこから生まれるのかについて訊いてみました。

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