2008.11.05

あべたみおさんインタビュー

イメージ:あべたみおさんインタビュー

その時々で、自分が一番やりたいことに挑戦していきたいですね。

11月のマンスリートップイメージを手がけて下さった、クリエイティブデザイナーのあべたみおさん。現在はフリーランスで活動中で、マネジメントをバタフライ・ストローク・株式會社(以下:btf)が行っているそうです。あべさんはマンスリートップイメージで掲載中の「東京カニコ」以外にも、様々なキャラクターデザインや広告のアートディレクションを手がけています。

今回は今までのお仕事のお話や、キャラクター/デザイン制作に対する考え方、これからクリエイティブ業界を目指す方へのアドバイスなどを伺いました。

マンスリートップイメージの解説も併せてご覧ください。

大貫卓也さんの会社で、デザインの基礎を身につける

あべたみおさん、バタフライ・ストローク・株式會社にて。
あべたみおさん、バタフライ・ストローク・株式會社にて。

あべさんがデザイナーとしてのキャリアを踏み出したのは、デザイン界の大御所・大貫卓也さんの大貫デザインだった。大貫さんが1993年に博報堂を退社し、独立しようとしているところに、ちょうどアシスタントとして入社できたのだという。広告のクリエイターを目指す人にとって、それ以上ない環境だったのではないだろうか。

【あべ】美大でグラフィックデザインを学んでいたので、当然広告には興味がありました。でもどうせ働くなら自分が尊敬できる人のところで働きたいという気持ちがあったので、大貫卓也さんか井上嗣也さんのところで働きたいと考えていたところ、たまたま大貫さんが独立するという話を聞きつけたんですね。それで面接してもらったら通って、「今すぐ来て」と言われたんです。大学4年生の10月のことでした。

「ラッキー!」と思う暇もなく、いきなりもの凄い量の仕事を手伝うことになりました。学校にはほとんど行かなくて良かったんですが、卒業制作をつくる暇もなくて、〆切り前の一週間だけ休みをもらって慌てて片付けましたね(笑)。

結局、大貫さんの元で3年間みっちり働くことになったというあべさん。どんな経験を積んだのだろうか。

【あべ】この3年間、電車で帰宅できたことって両手で数えるくらいしかなかったですね。とにかく次から次へとすごい量の仕事が来るので、寝ても覚めても仕事しているような状況でした。大貫さんはその全ての仕事に必ず目を通して指示を出すんです。どんなに小さな制作物でも、スタッフに任せっきりにはしないんですね。だから、みっちり鍛えられました。

ただデザインするだけじゃなくて企画にも参加させてもらったので、少しずつ広告のことやアイデアの導き方が分かるようになっていきました。このときの経験が今の自分をつくっていることは間違いありません。その一方で、そろそろもう少し自由にやってみたいなという気持ちも出てきました。そこで思い切って転職することにしたんです。

次の挑戦は、アルゼへの転職

あべさんが転職したのが、なんとパチンコやスロットで有名なメーカー、アルゼ株式会社だというからちょっと驚きだ。元々ゲームも好きだったというあべさんだが、なぜアルゼに決めたのだろうか?

【あべ】ゲームやCGにも興味があったんですが、大きい会社に行ってしまうと映画制作のような分業制になっているという話を聞いて、一からCGを学んでいたのではツラそうだなと思ったんです。今でこそ変わりましたが、当時のスロットは少人数でつくっていたんですね。少人数なら自分の意見や企画が反映されるんじゃないかと思って、ユニバーサル販売(現アルゼ)に決めました。

実際に入ってみると周りの仲間も若いし、自分の考えたことがダイレクトに形になる面白さがありました。手がけたものは、1999年に大ヒットしたパチスロ「大花火」などがあります。パチンコやスロットは世の中に出すまでの間にいろんな規制をクリアしなければいけないんですけど、作り手としての自由度は非常に高かったと思いますね。

読売ジャイアンツ エンブレムマーク
読売巨人軍のエンブレムマークに起用された、「G-KING」。
これを見ると、あべさんのデザイン力の凄さが一目で分かる。

転職後は以前の大貫デザインに比べると、かなり健康的な生活を送れるようになったというあべさん。会社での仕事のかたわら、キャラクターの企画やデザインを頼まれることが増えていき、もっとキャラクターの仕事を極めたいと思うようになっていったという。

【あべ】ゲーム関係の会社にいる人というのは、とにかく半端じゃないぐらいのゲーム好きばかりなんです。僕の場合、ゲームやスロットはやりたいことの一つで、全てではなかったんですね。やっぱり、もっといろんなことがやりたいなって思ったことが、独立ということに繋がりました。

続いて、btfとの出会い、デザイナーやイラストレーターを目指している人へのアドバイスなどを伺いました。

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