2006.05.30
対企業アピールポイント~CG編 ♯3

ゲーム業界志望の方必見! (株)セガ AM研究開発本部第二AM研究開発部マネージャー、安達利幸さんに聞く企業へのアピールのコツ。第3回(最終回)。
第1回、第2回とゲーム業界を志望される方のアピールのコツを見てきました。最終回は業界を希望される方から多く受ける質問に対して、採用側の立場からお答えいただきました。お答えいただいたのは、株式会社セガ AM研究開発本部第二AM研究開発部マネージャーの安達利幸さんです。

【Q】 募集職種以外で採用されることってありますか?
【A】 可能性がないことはないですが。。。。
一般の企業でもそうだと思いますが、今すぐいないポジションを探している時、平均並か平均よりちょっと上くらいの人でも採用することが多いですよね。でも、募集職種と違った職種を希望する場合は、並よりもっと上のスキルでないと無理。
企業や部署が募集していない場合、それは既にもう人はいるということ。新規採用は余剰人員になる訳です。既にいる人達にちゃんと対抗できる仕事のスキルがないと厳しいです。ということで、可能性がないことはないですが、難しいと考えてよいでしょう。
【Q】 随時募集の場合はどんな人を採用しているのですか?
【A】 「いい人がいれば」ということで、スキルが高い人です。
会社によっては、随時募集を行っているところもあります。ただ、そのような場合は、よほどのスキルがないと難しいと考えていいでしょうね。これに対して、期間を決めてしっかり募集している場合は、まさにその役割の人がいない状況と考えていいでしょう。募集要項を満たすスキルがあれば、採用してみましょうかというような話にはなりやすいです。
【Q】 使っているソフトの種類は合否に関係しますか?
【A】 実力が僅差なら関係します。
若干のスキルの差であれば、ツールを使った経験者を選びます。部署やプロジェクトによって使用ツールや環境が異なるので、募集する場合そのプロジェクトで使用しているツールをある程度使いこなせた方が有利なのは間違いありません。ただし、指定ツールの経験がゼロでも作品のクオリティが高く、指定ツールも習得する意欲がある場合は試用期間をもうけるなどしながら採用を検討します。
「ソフトを変更するのは難しいかも・・・」と弱気だと採用をためらいますね。控えめなのもいいのですが、自分でキャリアの階段を一歩ずつ踏みあがっていくということ、その勇気を持っているかどうかということも大切です。
【Q】 プラットフォームの違いによるレベル差は関係しますか?
【A】 関係ありません。
例えば、PS2なのかXBOX360なのか、また同じPS2でも画面に同時に出る人数がいかほどか、などプラットフォームや環境によって仕様が異なってきます。いろいろな環境下で制作された物を、単一データとして見比べてスキルレベルを判断することはありません。仕様の違いを考慮した上で、適材適所で仕事を こなしてきたか、仕様範囲内でどこまでこだわって作っているか、個人技として他に何ができるのかなどを見ています。
【Q】 未経験者は作品以外に何をアピールすればいいですか?
【A】 『人柄』と『コミュニケーション能力』です。
比較的若手でもいいという求人の場合は、幅広い仕事をお願いすることが多いので、現場に入った後いろいろ教えることになるわけです。すると、周りの人がスキルを引き上げてあげるにしても人柄が大切になってきます。技が飛びぬけていない以上グループワークの中で機能する必要があるので、人見知りをする・あんまり話さない・正確に物事を話すことができないとなると、誰かの下について仕事をするのは難しくなりますね。人柄やコミュニケーション能力といった、グループワークの力は必須になります。
スキルが平均並で、もうちょっとスキルを引き上げるといいかなと思える人で、グループワークに向いていると思える人は、試用期間を経て採用してもいいかなと判断します。派遣社員の場合は、都度知らない会社に入る訳で、より高いコミュニケーション能力がないと特に若い人の場合は難しいと思いますよ。
【Q】 次世代機開発にあたり採用したい人はどんな人ですか?
【A】 新しい技術にもアンテナを張りめぐらせる人でしょうか。
次世代機の場合は、当然まだその技術は使ったことがないという人が大半だと思います。新しい技術やノウハウに興味がある、知っているというだけでも強みになります。「それって何のこと?」という感じだと厳しいですね。例えば、ノーマルマップって何?というレベルだと、そこからの底上げは相当難しいだろうと感じてしまいますね。
最近は、CG系の雑誌やOpenGLの解説書など沢山の書籍が出ており、その気になれば、比較的簡単に情報を集められます。デジタルスケープさんでもトレーニングをいろいろやっていますよね。自分のやりたい業種であれば、自分なりのアンテナを張っておくことが必要ですね。
いかがでしたでしょうか。3回にわたり株式会社セガ 安達利幸さんのインタビューをお送りしました。100名の応募があったとして採用に至るのが1人か2人という、狭き門のゲーム業界。やみくもに作品を作るのでなく、きちんとアピールしなければ採用には結びつかないということがおわかりいただけたかと思います。人材エージェントを利用することなどを含めて、じっくり対策を立てましょう。皆さんの健闘を祈っています。
関連リンク
対企業アピールポイント~CG編 ♯1
対企業アピールポイント~CG編 ♯2
セガ公式サイト
安達利幸さんプロフィール
(株)セガ
AM研究開発本部第二AM研究開発部マネージャー
アーケードゲーム主体の第二AM研究開発部において、プロジェクト単位のデザイン統括や第二AM研究開発部全体のデザイナーのとりまとめをおこなう。主に携わったプロジェクトは「OutRun2 SPECIAL TOURS」、「バーチャファイター5」など。
http://sega.jp/
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