オトナの学び方ってないの?
現在クリエイティブな仕事をしている人の中には、もともと芸術系の学部・学科を専攻していたわけではなく、社会人になってから勉強を始めてその仕事に就いた方が少なくないと思います。私も仕事してから自分の興味・関心が具体化していったクチで、(クリエイティブ職とは異なりますが)社会人になってからPC・インターネットに始まり、キャリア・カウンセリング・教育などなど、いろいろなキーワードをもとに手探りで勉強を続ける毎日です。
私の場合、入門書や資格取得などを通じて勉強したい要素の基本的な知識を広く浅く押さえて、そこから気になるところをつまみつまみ勉強して掘り下げていくってスタイル。そこで最近気になっていたのが「オトナの学び方」です。
本屋さんで教育関連のコーナーをうろついても、「コドモ」「学校」を対象とした教育本ばかり。自分なりに解釈しながら読めばいいんですが、それはそれとして、「オトナ」「職場(仕事)」ならではの学び方理論みたいなものって確立されていないんだろうかって、ずっと気になっていたんです。
オトナの学び方っていうのがある!
オトナって、いろんな経験の積み重ねを通じて、自分なりの価値観(学習観とか人生観とか)をもっているものですよね。だから、子どもがゼロから学習するのとはまた違う何かがある気がしていたんですけど、ずっと「気がする」どまりだったんです。
でも、最近「オトナの学び方」にフォーカスした研究分野があるって書かれた本を見つけて、本屋さんでうなってしまいました。即効レジ行きです。マニア?にはたまりません。 その本は「企業内人材育成入門 人を育てる心理・教育学の基本理論を学ぶ」です。
前回同様、“クリエイターの皆さんへのお薦め本”というわけではまったくないんですが、皆さんがスキルを習得する際のヒントが隠されていますので紹介しておきましょう。
やる気になれば子供よりも自律的
オトナのための教育学というのは「成人教育論」という研究領域としてまとめられていて、その祖といわれるマルカム・ノールズさんが「オトナの学習は6つの特徴をもっている」と言っています。
- Learners are Practical. - 大人の学習者は実利的である
- Learner needs Motivation. - 大人の学習者は動機を必要とする
- Learners are Autonomous. - 大人の学習者は自律的である
- Learner needs Relevancy. - 大人の学習者は関係性を必要とする
- Learners are Goal-oriented. - 大人の学習者は目的志向性が高い
- Learner has life Experience. - 大人の学習者には豊富な人生経験がある
先ほど紹介した本では、これをうまいこと一つのお話にして解説しています。それを要約すると…。
要約(私なりの)
オトナって腰が重たくて理由なしには勉強しようと思わない、「これやったら儲かりますなぁ」とか「これおぼえたら今の問題解決するじゃん」とか、具体的な動機がわいてきたときに勉強しようと思うもの。それは厄介だけど、いったんやる気になれば、子どもよりもずっと自律的に勉強する。
何を、いつ、どうやって勉強するのかを自分で決めていく。それから、オトナは自分のそれまでの経験に価値をおくので、自分の経験と新しく学習した内容をうまく統合させていくことができる。ただ、過去の経験に価値をおきすぎて、新しいことを受け容れられない、活かしきれない状態にも陥りやすい。
…って感じです。「まぁ、そうだよね」な印象かもしれませんが。
自分の日常に置き換えてみる
そんなオトナの学習姿勢ですが、自分の日常に置き換えて振り返ってみましょう。メンバーとして学習する立場に置き換えてもいいし、部下やプロジェクトメンバーに「もっと勉強せい!」との思いを募らせている立場に置き換えてもいいでしょう。
- 自分はメンバーにそれを学ぶことの具体的なメリットを伝えられているかな?
- 「あれせい、これせい」とやることをがんじがらめに規定して自由に学ぶ余裕を奪っていないかな?
- あまりに現場主義に偏重して、「事件は現場で起こってるんだ!」とばかり理論的なことを知る前から全否定して、自分の可能性を止めてしまっていないかな?
…とか。いろいろとちょっと新たな発見があるかもしれません。私?もちろん振り返ってみますよ。
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