キャリアカウンセラーとトレーニング
皆さん、キャリアカウンセラーというと相談者と向き合って話を聞いたりアドバイスしたり…という、いわゆる「カウンセリング」が主な仕事というイメージがありますよね。でも、今の私の仕事にはそういう時間はあまり多くなかったりします。
じゃあ何をやっているのかというと、人材派遣会社でWeb系職種で登録されているスタッフの皆さんに向けたトレーニングを開発する仕事がメインです。トレーニングの体系をつくったり講座を開発したり、そして運用、検証、見直し…と、効果を最大化するための取り組みをあれこれ。どちらかと言うと企画職っぽい仕事になるかもしれません。
「キャリアカウンセラーの仕事はしてないの?」と突っ込みたくなるかもしれませんが、「キャリアカウンセラーが修得すべき能力」には、トレーニングを企画・運営する能力も含まれているのです。だからまぁ、今の仕事をキャリアカウンセラー業務といってもあながち嘘ではありません。
皆さんと同じく日々勉強です
キャリアカウンセラーというのは、トレーニングの企画しかり、こういったコラム書きしかり、さまざまな手法やスキルを駆使して、皆さんがよりよくキャリアを形成していけるようサポートする仕事だと私は考えています。そんな風に広義に捉えるならば、私はキャリアカウンセラーという仕事を、言葉の通り「天職」だなぁと思っています。
でも、実際問題「さまざまな手法やスキルを駆使して」というのは大変なこと。目的や人・状況に応じて「最適な手段を選び、最適な手段を講じられる」ためには、日々自分のできることを深めていったり広げていったりして、いろんな手段に対応できる自分づくりをしていかないといけません。
「私はこれしかできないからこの方法で」と、自分の力量不足で選べる手段を限定してしまうのでは申し訳ないし、自身の成長が止まってしまう意味でもいやなので、日々勉強であります。
教室でのトレーニングは身にならないか?
という訳で、自分の本業であるトレーニングについて少しお話してみようかと思います。
私が手がけているのは、OJTに対して「オフJT」にあたるものが中心です。つまり実際の現場を離れた、教室でのトレーニングです。両者を比較すると、一見OJTのほうが優位で、オフJTは「OJT環境が用意できない場合の妥協策」のように思われがち。でも、ちょっと違います。オフJTにはオフJTで、OJTでは得がたい学びがあるわけです。私が出会った本から引用すると、こういうことです。
オフJTの第一の目的は常に「あなたの成長」
この引用に当てはめて考えてみましょう。現場で仕事をしながら学んでいる場合、目下の目的は「プロジェクトの成功」というのが普通です。会社の収益性やお客さんは二の次で「プロジェクトが失敗してもいいから、君の勉強に使いなさい」という仕事は現実的にはほとんどありません。自分にとってみても、頑張ってやっているんだから、やっぱり成功させたいですよね。
そうすると、周囲も自分も「うまくいけばそれでOK」という結果重視に向くのが普通で、終わり良ければすべて良し、打ち上げでは辛かったことをすべて忘れて大いに盛り上がりたいのが人の常です。でも、それでは次回に応用できる何かをつかみ損ねたまま、行き当たりばったりを繰り返すことも少なくありません。
一方、オフJTの場合、第一の目的は常に「あなたの成長」。どんなにうまくいっても、「なぜそのようにするのか」に理由がなければ意味はありません。どういうプロセスであなたがその答えを導き出したか、現場で応用がきく再現性のあるノウハウを身につけられたかが何よりも重視されます。また、現場を離れてこそ自分の仕事の全体像や業務フローが見え、改善点や今後身につけたいスキルがわかることもあります。
現場を離れて学んでみよう
実際の仕事を通じてこそ鍛えられるスキルは、それこそ数限りなくあります。でも、もしそう信じて現場にかじりついてきて、
- 最近少し視界が狭まっているように感じる
- 自分のしている仕事をちょっと離れたところから整理してみたい
と思うようであれば、いろんなところで活発に行われているセミナーやトレーニング、イベントに意識的に時間をつくって参加してみるのもいいでしょう。時には風通しを良くして、自分のキャリアを遠めから眺めたり、整理してあげることも必要だと思いますよ。
朝から夜中まで会社にこもっているあなた、ぜひお試しください。
関連リンク
このエントリーをブックマークする
このエントリーにトラックバックする
このエントリーのトラックバックURL
http://withd.jp/mt/mt-tb.cgi/1484
NEWSの新着記事
2009.06.29
行動につながる情報を見つけ出す
2009.06.29
「自分を生きる」ほか道なし
2009.06.25
人柄のデザイン
2009.06.25
Web標準と接する際の3つの留意点
2009.06.22








