こんにちは、宗小判です。
4回目となる今回は、「マウス」について取り上げてみたいと思います。そもそも、今回のテーマをマウスにしたのは、個人のプロジェクトとしてマウスを制作してみたいと考えたことにあります。
マウスとそのプロダクトデザイン
私がマウスのデザイン性を意識した時期のは、ELECOMがマウスのデザイン性を全面に打ち出したテレビCMをやっていた頃でしょうか。
しかし、当のELECOMの製品で印象に残っているものは特にはありません。士郎正宗や、カトキハジメのデザインマウスなんかも出していましたが、やけにメカニカルで手に馴染みそうにないと思った覚えがあります。
デザイナーものとしては、古くは「ルイジ・コラーニのマウス」がありましたし、新しいところでは「フィリップ・スタルクのマウス」もありました。
他には、インテリア/ファッションブランドとのコラボレーションという形で、「Francfrancマウス」(ELECOM社)や、「マリメッコマウス」(コクヨ社)等。
人によっては携帯電話以上に手に触れている時間の長いマウスですが、思ったよりもデザインで遊んでいる例は少ないように感じます。
次に、私や友人が愛用しているマウスの紹介をしましょう。まずは、私が愛用しているLogicool社のアルミシートを使用したマウス「MM-70」 ヘアライン加工されたアルミシートのたわみを利用したシンプルなマウスです。

Logicool社のMM-70mouse
「リアルフリートモデルの東芝Dynabook」 の付属マウスとしても利用されていたもので、デザイン物好きな人達の間でも定評のあるマウスです。
続いては、友人が愛用の「カエル型のマウス」 友人はバリバリのプログラマーですが、見た目のわりに使い易いそうでストックとして何台も保有しているとか。

カエル型のマウス
調べてみると、最近ではよりカエルらしいタイプもあるようですね。
小判のヒトリゴト
店頭で様々なマウスを見てきましたが、最近のマウスはとにかく機能面の展開が面白かったです。ボタンの数が2個だけではなくて、4個も6個もあったりして、スクロールも横にも対応していたり、機能面の展開も面白いですね。現代人の必需品であるマウス、今後の展開がどうなるか、楽しみですね。
輪島塗のマウスをつくりたい
ところで、私は以前から輪島の漆器工房と交流があり、これまでにもいくつかのプロダクトを共同で試作した経験があるのですが、随分前から挑戦したいと思っていたことの一つに、輪島塗のマウスがありました。
電気製品ということもあり、なかなか手を出せずにいたのですが、改めて考えてみると、ちゃんとしたものを作ることができれば、良いものができると思い、何よりも自分が欲しくなってきました。
まず、開発前に必ず行う市場調査を実施。漆を施したマウスという発想で、既に世の中に出ているものについて調べてみました。
これらは、いずれも既存のマウスに塗りを施すことを前提としています。漆の肌触りをマウスに活かすという意味では実用的で効率的だとも思うのですが、私なら漆ならではの形状のものに仕上げたいですね。
こんなマウスをつくりたい
輪島塗の大きな特長は2点あります。
- しっとりとした肌触り
- 艶のある表面の美しさ
輪島塗でマウスを作りたいという発想は、その肌触りの良さを知ったことが発端です。艶のある黒いマウスが机の上に佇んでいる様はさぞかし美しいだろうな、と思いました。通常、Windowsで使用するマウスは右ボタンと左ボタンがあり、それぞれがボディとは区切られた形で配置されています。

Windowsで使用するマウス
この場合、せっかく漆を施しても、面が途中で途切れてしまいます。ここはやはり、ボタンとボディが一体化されたシームレスな形状に仕上げたいものです。
シームレスな形状のマウスといえば、Apple社の「Mighty Mouse」 です。

Apple社のMighty Mouse
特に、ワイヤレスのMighty Mouseはケーブルもないので、既存品に漆を施すのであれば一番マッチすると考えました。この他にシームレスデザインのマウスと言えば、私が自宅で使用しているSONY社のSMU-S1という機種くらいで、それ以外のものが思い浮かびませんでした。

SONY社のSMU-1
電気店の店頭を見てみても、シームレスなデザインを採用しているものは、ほぼ皆無。実用性で考えると、シームレスデザインにするメリットは少ないと考えられているのかもしれません……。
いずれにしても、せっかく考えた「輪島塗マウス」ですので、なんとか実現させたいと思います。
関連リンク
ELECOM
士郎正宗(Wikipedia)
カトキハジメ(Wikipedia)
ルイジ・コラーニ(Wikipedia)
フィリップ・スタルク(Wikipedia)
Francfrancマウス(ELECOM社)
マリメッコマウス(コクヨ社)
マウスMM-70 (Logicool社)
東芝Dynabook(リアルフリートモデル)
カエル型のマウス
青森弘前・遊工房
天然うるし・たかはし
SMU-S1(SONY社)
宗小判(ソウ コバン)さんプロフィール
大手音響機器メーカーで筐体設計者として商品開発に携わる傍らで、プロダクトデザインの現場に顔を出す日々を送っております。技術者ならではの厳しい眼と、偏った愛着でもって、世に出た製品を分析します。
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