2008.08.27

テキストの配置

イメージ:テキストの配置

InDesign乗り換え最終案内 ♯2
森裕司(ザッツ)

バックナンバー

こんにちは。InDesignの勉強部屋というWebサイトを運営している森裕司(YUJI)です。全5回の短期連載「InDesign乗り換え最終案内」、第2回は「テキストの配置」をお送りします。

ひとくちに「テキストの配置」と言ってもさまざまな方法があり、またクライアントから入稿されるテキスト原稿もいろいろです。今回は、受け取ったテキスト原稿に最適な配置方法を選択できるよう、InDesignのさまざまなテキスト配置方法を解説します。

小冊子「いまさら聞けないInDesign乗り換え大作戦」を公開

DTPWORLD 2008年7月号収録のBook in Book「いまさら聞けないInDesign乗り換え大作戦」なお、月刊DTPWORLD 2008年7月号収録のBook in Book「いまさら聞けないInDesign乗り換え大作戦」もダウンロードできるようにいたしました。乗り換え時の不安や使用時の疑問点を解消するためのポイントを、35項目に分けてわかりやすくまとめています。InDesignの勉強部屋の参照ページへのリンクも設定してありますので、この連載の参考にしてみてください。

さまざまな方法があるテキスト配置

QuarkXPress 3.3や4.1では、先にテキストボックスを作成してからテキストを配置することしかできませんでした。しかし、InDesignではテキストフレームを作成せずにテキストを配置することが可能です。「先にテキストフレームを作成してからテキストを配置する方法」と「テキストフレームを作成せずにテキストを配置する方法」の大きく2つの方法です。

配置する際には、ファイルメニューの「配置」コマンドを実行する方法、テキストエディタなど他のアプリケーションからコピー&ペーストする方法、ドキュメント上にファイルを直接ドラッグ&ドロップする方法の3つがあります。それぞれの特徴を表にまとめてみました。配置するテキストに合わせて最適な方法を選択しましょう。ちなみにQuarkXPress 8では、ファイルをドラッグ&ドロップして配置することが可能となっています。

テキスト配置の方法
テキスト配置の方法

WordやExcelファイルの配置も可能

InDesignでは、WordやExcelのファイルをそのまま配置できます。QuarkXPress 3.3や4.1のように、一度テキストファイル等を書き出したものを配置する必要がないので非常に効率的です。さらに、配置時に「読み込みオプション」ダイアログを表示させることで、どのように読み込むかの詳細な指定も可能です。

例えば、Word上で設定されたスタイルをInDesignのスタイルに置換して読み込んだり、Excelのセルの任意の範囲のみを読み込むといったことも可能です。

読み込みオプションダイアログ(Word) 読み込みオプションダイアログ(Excel)
読み込みオプションダイアログ:Word(左)、Excel(右)
※クリックすると図が拡大します。

WordファイルとExcelファイルを配置する際に表示される「読み込みオプション」ダイアログ。読み込むファイルによって表示されるオプションダイアログは異なります。

自動流し込みと半自動流し込み

長文テキストを配置する際に便利なのが、「自動流し込み」や「半自動流し込み」といった機能です。「自動流し込み」は、テキストがすべて収まるまで自動的にテキストフレームやページを追加しながらテキストを配置してくれる機能です。また、「半自動流し込み」はあふれたテキストをそのまま続けて配置していきたい場合に便利な機能です。

ほかにも、現在作成済みのページに収まるまでテキストを配置してくれる「固定流し込み」といった機能も用意されています。いずれの機能も、テキストフレームを作成せずにファイルメニューの「配置」コマンドを利用してテキスト配置を実行します。

  • 自動流し込み
自動流し込み「配置」コマンドを実行後、shiftキーを押すとマウスポインタが図のように変化するので、テキストを配置したい位置でクリックする。
  • 半自動流し込み
半自動流し込み「配置」コマンドを実行後、optionキーを押すとマウスポインタが図のように変化するので、テキストを配置したい位置でクリックする。テキスト配置後もマウスポインタは変化したままなので、続けてテキスト配置が可能。
  • 固定流し込み
固定流し込み「配置」コマンドを実行後、shift+optionキーを押すとマウスポインタが図のように変化するので、テキストを配置したい位置でクリックする。

QuarkXPressとのフレームの概念の違い

QuarkXPressとInDesignでは、フレームの概念が大きく異なります。QuarkXPressではテキストボックスと画像ボックスの役割が明確に分かれており、テキストボックスに画像を配置するといったことはできません。しかし、InDesignのフレームは非常に自由度が高く、テキストフレームに画像を配置したり、グラフィックフレームにテキストを配置したりといったことも可能です。

InDesignでは最初に作成したときのフレームがなんであれ、そこに画像を配置すればグラフィックフレーム、テキストを配置すればテキストフレームになるわけです。また、フレーム自体はパスでできているため、ダイレクト選択ツールやペンツールを使って、フレームの形状も簡単に変更できます。詳細はこちらのページを参照してください。

プレーンテキストフレームとフレームグリッドの違い

InDesignがQuarkXPressと大きく異なるのは、テキストフレームが2つあるという点です。1つはQuarkXPressとほぼ同様の役割を持つプレーンテキストフレーム、もう1つはグリッド(升目)の表示されたフレームグリッドです。

どちらもテキスト用のフレームですが、フレームグリッドはフレーム自体が書式属性を持っているため、テキストを配置・入力すると、そのフレームグリッドの「フレームグリッド設定」の書式内容でテキストが配置・入力されます。この2つのテキストフレームがどういったものかを理解し、使い分けることで作業効率もアップします。詳細はこちらのページを参照してください。

次回は「画像の配置」

第2回の内容はいかがでしたでしょうか。クリックすると高解像度のものを見ることができる図版もありますので、細かく確認してみてください。

次回は「画像の配置」を予定しています。マルチプルマスターなどInDesignのさまざまな画像の配置方法、配置できる画像形式について(QXPとの違い)、ネイティブファイルを配置できるメリット、透明をはじめとするさまざまな効果などについて解説します。お楽しみに。それでは今月はこの辺で。

(ザッツ 森裕司)

関連リンク

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InDesignの勉強部屋
DTPWORLD 2008年7月号
Book inBook「いまさら聞けないInDesign乗り換え大作戦」ダウンロード
Adobe InDesign CS3
Quark Japan Web Site
マルチプレース(InDesignの勉強部屋 CS3 No.07)
Wordの読み込み(InDesignの勉強部屋 CS2 No.17)
テキストの配置ダイアログ(InDesignの勉強部屋 2.0 No.61)
テキストの配置ダイアログ(InDesignの勉強部屋 1.0 No.22)
テキストの配置その1(InDesignの勉強部屋 1.0 No.23)
テキストの配置その2(InDesignの勉強部屋 1.0 No.24)
テキストの配置その3(InDesignの勉強部屋 1.0 No.25)
InDesignのフレーム(InDesignの勉強部屋 CS3 No.30)
フレームグリッドとプレーンテキストフレーム(InDesignの勉強部屋 CS3 No.31)

森裕司さんプロフィール

名古屋で活動するフリーランスデザイナー。Webサイト「InDesignの勉強部屋」および、名古屋を中心に活動するDTP関連の方を対象に、スキルアップや交流を目的とした勉強会・懇親会を行う「DTPの勉強部屋」を主催。「知識ゼロからのInDesignワークショップ(DTPWORLD)」の連載をはじめ、InDesign関連の書籍の執筆も多数。
http://study-room.info/id/

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