2008.12.25

「MORISAWA PASSPORT アップグレードキット2008」レビュー

イメージ:「MORISAWA PASSPORT アップグレードキット2008」レビュー

フォントブログ ANNEX ♯10
山田晃輔(PETITBOYS)

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みなさん、こんにちは。

11月末に1年間52,500円(税込)で、モリサワのフォントが使い放題のサービス「MORISAWA PASSPORT(モリサワパスポート)」が、アップグレードしました。今回はその「アップグレードキット2008」の中身をレビューしましょう。

初収録!オリジナル欧文書体「ClearTone SG」

MORISAWA PASSPORTに、オリジナルの欧文書体「ClearTone SG」が初登場・初収録されました。ウェイトバリエーションは、通常の欧文フォントと同等の全8書体。フォント名に“Clear”とうたっているだけあり、非常に見やすいタイプフェイスです。イメージとしては“Gill Sans”と“Frutiger”を足して2で割ったような感じでしょうか?

ClearTone SG ClearTone SG
ClearTone SG

日本で一番よく使われていると思われる「新ゴ」ファミリーとの相性が抜群で、デザインの幅が広がりそうです。また日本語の従属欧文書体という扱いではないため、単体で欧文を組むのにも向いています。「新ゴ」ファミリーと組み合わせて使う書体は、かなフォントを始め多数収録されていますが、このClearToneに限らず、他にも新ゴと相性のいい欧文書体が出てくるといいですね。

新ゴがデコ文字に!新ジャンル「装飾書体」

新たに「装飾書体」というジャンルが追加されました。他社ではすでに登場している装飾書体ですが、モリサワでは初登場ですね。これまでモリサワというと正統派というイメージがあったのですが、最近他社との穴を埋めるべく、横展開が活発な気がします。

装飾書体 装飾書体
装飾書体

その第1弾?として、人気かつ定番の「新ゴ」ファミリーと、「新丸ゴ」ファミリーに、“シャドウ”、“エンボス”、“太ライン”3つのデコレート書体が追加されました。このようなデコレート処理は、Illustratorなどのソフトを使えばできてしまいますが、その手間を省くことができます。今後、他の装飾書体も登場するのでしょうか? 楽しみです。

ちょっとひと休み:2008年は「Helvetica」の年

ヘルベチカ ~世界を魅了する書 [DVD]Helveticaが誕生したのは1957年。厳密には昨年2007年が誕生50周年の年ではありましたが、今年、日本でもようやくHelveticaのドキュメンタリー映画『ヘルベチカ〜世界を魅了する書体〜』のDVDが発売されたり、ラフォーレ原宿で展示が行われたりと、とにかくHelveticaな年でした。Helvetica Filmのブログによると、朝日新聞にもHelveticaの記事が載ったみたいです。

Helveticaはほとんど使わないのですが、今年は意識的に使ってみたりもしました。1文字1文字打つごとに、「う〜ん、やっぱりよく出来た書体」だと感心してしまいました(※今年のPETITBOYSの年賀状はUniversを使いましたが)。今後も Helveticaは、これまでと同じように愛され続けていくでしょう。

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