2008.11.19

アジアCG対決!「CGアニカップ」レポート

イメージ:アジアCG対決!「CGアニカップ」レポート

なにわCG道 ♯33
中谷幸一(plannel.net)

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そろそろ冬が近づいて暖房の用意が必要になってきました。みなさんが部屋で暖まる方法はどんな感じでしょうか? アンケートできいてみましょう。

寒い夜だから♪の作者は今・・・。今月もなにわCG道、極めてみましょう。

「CGアニカップ」レポート

去る10月18日〜19日、関西国際空港でポップカルチャーイベント「Japan Pop Culture Festival」が開催されました。今回はそのイベントプログラムのひとつ「CGアニカップ」の模様をレポートします。プログラム内容は、中国・韓国・台湾・日本のクリエイターがそれぞれ3作品を出品。3回戦に別れて作品を上映、総合得点を競うというものでした。

なお、本イベントの模様は11月に「アジアCGアニメバトル(仮題)」としてNHKにてテレビ放映予定。番組ナビゲーターとして矢口真里さん、ご意見番として「デジタル・スタジアム」でもお馴染みの中谷日出さんが会場に登場、番組収録が行われました。それでは上映順に作品を簡単に紹介しましょう。

  • 1回戦

中国:コン・チーカン 作「枯栄」
部屋で眠る少女のもとに天女が現れ、2人は美しい自然の中で空を舞う。そこに襲い掛かる都市化の悪夢。環境問題をモチーフにしたファンタジー。

韓国:ホワンボ・セイビョル 作「消してしまった」
鉄橋で起こった列車事故。車内の夫は妻に電話をする。市場で夫の好物の魚を買う妻。死の間際、妻の悲しみを憂う夫の一念がもたらすものは? 死別をテーマに愛を描いた悲劇。

台湾:フン・シンアン 作「−Dye−染」
風に舞った一枚の紙が空中に留まる。そして紙は空と雲の模様に染まり、美しい模様となった。何気ない日常に入り込んだ、さりげない空想を美しく描いたファンタジー。


−Dye−染(YouTube)

日本:大和秀夫 作「アースウォード」
剣と魔法が支配する世界。父の意思を受け継いた少年と鎧兵士の壮絶な戦い。全編剣術シーンで繰り広げられるアクション作品。

  • 2回戦

中国:カイ・ジンソン 作「不射之射」
春秋戦国時代の中国、天下一の弓の名手を目指して修行に励む主人公。天下一の弓の名手の元で修行し「不射之射」を会得。切り絵のようなビジュアルが秀逸な作品。

韓国:「マッスルマン」
みんなのヒーロー、マッスルマン。ビルがそびえ立つ摩天楼を舞台に、大観衆の中で戦うマッスルマンと悪のロボットの対決をダイナミックに描いた格闘アクション。


マッスルマン(YouTube)

台湾:マイク 作「The Least」
汚染が進んだ地球。すべての動植物は死に絶え、人類も呼吸補助装置器無しでは外出できない環境の中、謎の生命体を発見。その生命体を捕獲すべく追跡劇が始まる。

日本:山口翔 作「trip」
走る電車の戸口にもたれ、スケッチを始める青年。彼の描く描線は命を吹き込まれ、スケッチブックから街に飛び出し始めた。CGと実写合成を用いたファンタジー。

  • 3回戦

中国:ワン・カンロン 作「Candy」
ヨーロッパ風の街並み、ウサギの姿をした人々が楽しげに街を歩く。キャンディショップに立ち寄る家族。ひとつのキャンディで互いを思いあう、ハートフルファンタジー。

韓国:ジョン・ミンジ 作「動物農場」
醜い豚の姿をしたビジネスマン達。彼らは花街で性を買い漁る。花街が閉鎖され、豚はついに自分の娘で欲望を満たす。それを知った妻は・・・。現代社会の性をモチーフにしたショッキング作品。

台湾:チャン・チュンウェイ 作「南天門外」
台湾の民族的風景を舞台にし、男女の恋愛活劇を描いた映像にポップミュージックをのせたミュージックビデオ風作品。


南天門外網路宣傳版(yam)

日本:ぽよ 作「まひる・ぷれでぃくしょん」
あと3日で人類は絶滅する。宇宙の記録「アカシックレコード」にはそう書かれていた。救世主に選ばれた女子高生まひるの活躍を「萌え」全開で描くコミカルアクション。

総合結果は韓国の大躍進。日本もうかうかしてられない?

各回の上映が終わるごとに審査員の投票による点数が発表され、すべて韓国がトップの得点を獲得して総合優勝。また、作品ごとに送られる各賞も以下の通り、韓国が独占しました。

  • 最優秀作品賞:「マッスルマン」
  • エンタテインメント賞:「動物農場」

ちなみに韓国のニュースサイトで、イベントの模様がレポートされているページを見つけました。授賞式の画像も掲載されています。

総合優勝、各作品賞の受賞した韓国勢の作品のクオリティは、頭ひとつ抜け出ている印象を受けました。国をあげてアニメーション産業に力を入れている韓国。その結果が今回の作品にも表れたのではないでしょうか。日本のクリエイターもうかうかしてられない! そんな事を感じたイベントでした。

今月のCGWORLDナナメ読み

3号連続特集「映画『パコと魔法の絵本』」も12月号で完結。CGカット、コンテなど資料掲載てんこ盛りで充実の内容。これまで取り上げた映画、CMなど実写系CGのメイキング記事をまとめた別冊も期待したいところですね。ピックアップ情報「Turn On!」で紹介されている簡易動画制作ソフトDMD(Digital Movie Director)は一度試してみたい。特集2の「Photoshop正攻法」は見開きのショートカット早見表がグッド!

今月のスナックぶらり旅(powered by もぐナビ)

今回は「柔らか系」スナック「東ハト 忍者スナック ふわ丸」を紹介。「堅い系」好きの筆者はこれまで敬遠していたのですが、気まぐれに購入してみたところ思いの他ヒットでした!ポップコーンをさらに柔らかくしたような食感にあっさり塩味。「やめられないとまらない系」のスナックです。

今月のWeb3D

11月に出荷されるワインとして有名なボジョレー・ヌヴォー。毎年、解禁日がニュースで報じられてすっかり季節の便りとなってますね。バブル景気の頃に大ブームになりました。
  ・ドラッグ:モデルの回転
  ・CTRL+ドラッグ:ズーム
  ・SHIFT+ドラッグ:平行移動
(plannnel.net 中谷幸一)

関連リンク

アニカップ|Japan Pop Culture Festival
Indie-AniFest2007
POP CULTURE FESTIVAL 2008 Ani-Cup(CTNEWS)
パコと魔法の絵本
映画『パコと魔法の絵本』連動特集
月刊CGWORLD12月号(Vol.124・2008年10月29日発売)

中谷幸一さんプロフィール

大阪在住のフリーCGデザイナー
南船場にある窓の無い約四畳の事務所にこもって、作業にいそしむ日々を送っています。事務所の机に置いてあるえべっさんの福ザルに時々つぶやいています。「儲かりますように」と。
http://www.plannel.net/

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