アカデミー賞、今年も終わりましたね~。日本でも授賞式の模様は放映されたので、ご覧になった方も多い事でしょう。「ベンジャミン・バトン」が各賞を総ナメ、という感じでしたが、ヒュー・ジャックマンの司会も良かったし、それなりに盛り上がった今年の授賞式でした。

週間天気予報では、当日は雨。幸い本番では晴れ間が広がったが、
雨天に備えてスター到着エリアにはテントも準備
さて、今回はこの、偉大なる、華やかで、ド派手なイベント、アカデミー賞授賞式の前日準備がどのような感じで行われているのか、その舞台裏を皆さんにお届けいたしやしょう。ちょっとCGネタからはそれますが、まぁVFX業界と深い関わりを持つアカデミー賞、その舞台裏という事で、苦情が来ない範囲で、明るく楽しく正確にお伝えしたいと思います。
アカデミー賞授賞式開催地の歴史
皆さんもご存知のとおり、アカデミー賞の授賞式は、毎年2月(もしくは3月)に開催されています。ハリウッド・ブルバードと、ハイランド・アベニューの角には有名なチャイニーズ・シアターがありますが、この一角を再開発して作ったのが、有名なハリウッド・ハイランド。2001年11月8日にグランドオープンし、2002年よりアカデミー賞授賞式が、この場所にある大きな劇場、コダック・シアターで開催されるようになりました。

(左)コダック・シアターの入り口には、既にオスカー像が置かれていた
(右)スターが入ってくる入り口。普段はブランド品の店が軒を連ね観光客でごった返す場所だ
ちなみに、キティちゃんでおなじみサンリオのお店もある
ここが出来る以前は、90年代後半にはLAでシーグラフが開催された際のエレクトリック・シアターの会場としても毎回使用された由緒ある劇場、シュライン・オーディトリウムが使用されていました。更に大昔は、ハリウッドで授賞式が開催されていました。

(左)泣く子も黙る、ハリウッドの交差点。「ここが有名なハリウッドだぜ、おっかさん」
(右)コダック・シアターがある「ハリウッド・ハイランド」から、有名なハリウッド・サインをのぞむ
旗の後ろには、アカデミー賞中継の宣伝用の大きなビルボードが見える
それがダウンタウンLAへ移って久しかったのですが、このハリウッド再開発のおかげで、7年前からアカデミー賞授賞式が元祖ハリウッドに戻ってきた、という歴史があるのです。と、まぁ、歴史はそのくらいにしておいて、本題に入りましょうか。
意外にも、前日は会場周辺を自由に行き来することができる
アカデミー賞の当日は、超有名人が、バーゲンセールのごとく大量に押し寄せる為、警備も厳重になり、なかなか会場の中へ潜り込む夢は事は叶いませんが、前日であれば、比較的自由に、会場周辺を徘徊する事が可能です。

(左)ハリウッド大通りは数日前から通行止めとなり、準備が続く。地元民は「えらい迷惑だ」と嘆く(本当)
(右)仕込み中の会場前。当日はここにスター達が到着し、ドレスを見せびらかし、写真撮影が行われる訳だ
もちろん、コダック・シアターの劇場の中には入れませんが、その周辺、特にスター達が到着するエリアやシアターの入り口付近などは、周囲のお店も普通に営業しています。敷地内にある、日本発のシュークリームのお店「ビアード・パパ」ハリウッド店も、前日は滞りなく営業しております。

(左)「いんや~、不景気なもんで、2袋1000円にオマケしときますよ。奥さん」とモミ手する即売員(うそ)
(右)コダック・シアター前のお土産屋では、便乗してプラスチック製のオスカー像を販売して女性に人気
前日のあわただしい仕込みや、カメラ・リハーサルなどを覗き見する事が出来るので、我々映像関係者には、なかなか興味深いものがあります。運がよければ、レポーター役を務める著名な俳優さんのリハーサル姿なども拝む事が出来るのです。
次ページでは、インタビューリハの様子、不審者のチェックなど、さらにくわしく舞台裏をレポート。
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