2007.11.27

Final Cut Proでの編集4

イメージ:Final Cut Proでの編集4

Soundtrack Pro
映像編集のワークフロー ♯6
北島優(北海道情報大学非常勤講師)

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皆様、大変お久しぶりです。私事で色々とありまして連載が滞っていた事をお詫び申し上げます。

さて、連載をお休みさせている間にFinal Cut Studio 2(以下FCS2)がリリースされました。今回からスクリーンショット等はFCS2の物になります。また、各種アプリケーションの紹介もFCS2ベースで行っていきます。

FCS2には強力なカラーコレクションツールであるColorが含まれました。Colorについてもどこかの回でお話したいと思います。

サウンドの編集 ~アンビエントノイズを削除しよう~

FCS2には、強力なサウンド編集ツールのSoundtrack Proが含まれています。LiveType同様にFinal Cut Pro(以下FCP)とはシームレスに連携します。

Soundtrack Proで可能なサウンド編集は多岐に渡りますが、その中からいくつか実例を示しながら、機能を紹介していきたいと思います。

まずは音を出してムービーを見てください。これは、まだ規制が厳しくなる前に国際線のコクピットから撮影させてもらった映像の一部をFCPで編集している途中です。


クリックすると動画が見られます(音付きでご覧ください)

パイロットが“Wow, it’s a bright view!”と言ってますが、機内ノイズがうるさ過ぎます。この機内ノイズを低減してみましょう。

2367_01.jpg

対象のクリップを選択して、コンテキストメニューから、Soundtrack Pro オーディオ・トラック・プロジェクトへ送信します。

2367_02.jpg

Soundtrack Proプロジェクトの保存ダイアログが表示されますので、しかるべき場所に、判りやすい名前で保存してください。

2367_03.jpg

自動的にSoundtrack Proが起動します。当然ですがノイズは入ったままです。


クリックすると動画が見られます(音付きでご覧ください)

ここで、声の入っていない部分を選択します。波形を見れば声の入っている部分とそうでない部分は識別可能です。

2367_04.jpg

画面上部にあるバーの部分はクリップをシーケンスに配置した際のIN点とOUT点です。オーディオトラック上で、アンビエントノイズの部分を選択範囲とします。次にSoundtrack Proの処理メニューからノイズ除去→ノイズプリントを設定と選択します。これで、選択範囲の音がアンビエントノイズとして認識されました。

2367_05.jpg

次にオーディオトラックを全て選択して、ノイズ除去→ノイズを軽減…と選択します。

2367_06.jpg

ノイズを軽減のHUD(Head Up Display)が表示されますので、プレビューをしながら適切なノイズ除去状態にします。ノイズを完全に消し去る事は難しいですが、かなり軽減できています。

2367_07.jpg

Soundtrack Proが素晴らしいのは、この処理が非破壊的に可能だと言う事です。この画面を見て頂ければ判りますが、ノイズ除去がレイヤーのように重なっています。つまり、元の音声ファイルには手を加えていないと言う事です。

ノイズの軽減が終わったら、Soundtrack Proプロジェクトを保存します。FCPに戻ると、音声トラックがSoundtrack Proに送信したものに置き換わっています。

念のために再生して確認してみましょう。一番初めの動画と聞き比べてみてください。


クリックすると動画が見られます(音付きでご覧ください)

明らかにノイズが軽減されています。わずか数ステップの作業でこれだけノイズが軽減できると、かなり作業は効率的になります。

さて、Soundtrack Proではマルチトラックのミックス作業や、効果音やジングル、または楽曲の作成が可能なのですが、それについてはまた次回お話ししたいと思います。

(北海道情報大学非常勤講師 北島優)

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北島優さんプロフィール

北海道情報大学非常勤講師。他にも専門学校等で非常勤講師を勤める。専門はマルチメディア、特に写真と動画。教育に携わると同時に、Prime Kobo LLCに所属し、撮影から編集までを生業としている。

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