CGならではの映像で意外性と愛らしさを表現
カエルがプールでバタフライを泳ぐという、強烈なインパクトとファンタジックな魅力を併せ持つCM。それがNTTデータの「かえる力」篇だ。
本作の演出したのは、数々のヒットCMを手掛けてきた岡田隆監督。そしてCG制作を指揮したのが、ピラミッドフィルムの石田将人CGIディレクターである。ピラミッドフィルムは長年NTTデータの作品を手掛けてきた実績と信頼から、本作では比較的自由に表現を追究できたという。そこで目指されたのが、カエルの描写におけるリアリティとキャラクター性の両立だ。
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「カエルはリアルに作り過ぎるとグロテスクになってしまい、かと言ってコミック調のキャラクターにすると見慣れた作品になってしまいます。そこで、リアルでありつつも実写では実現できないような、CGならではのリアリティを探ることにしたのです」。
現実と非現実のバランスを調整する上で、まず大きな課題となったのが目の表現だ。カエルの黒目は実際には側面を向いているが、本作では正面に寄せることでキャラとしての愛嬌を作り出している。ただし、あまり真正面を向き過ぎると却って不気味な印象を与えるため試行錯誤が繰り返された。同様に、黒目のサイズも念入りにバランス調整が行われている。

石田将人氏(CGIディレクター/ピラミッドフィルム)
また、チームとして制作する上で重要だったのがスタッフ間でのイメージ共有だ。本作ではまずカエルのフィギュアを粘土で作成し、それを3Dスキャン。そのデータをMayaで作り込むことで、リアリティの度合いを維持したまま作業が進行できた。
また、本作のCGは、キャラクターアニメーションを得意とするタイの制作会社と共に作られたが、彼らと意思疎通する上でも造形モデルが大いに活用されたと言う。







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現場の撮影では少年がバタフライを泳ぎ、それをなぞるように手付けでカエルのモーションを作成。その際、ティンカーベルのようなミステリアスな雰囲気を加味するために、女性の泳ぎも参考とされた。さらに、最初の2カットでは何が泳いでいるのか分からないように演出し、カエルが登場する際の意外性を引き立てている。
モデリングとモーション、そして演出において表現をこだわり抜いたからこそ、不思議な魅力を持つカエルが誕生したのだ。リアリティとキャラクター性を見事に表現している。
| クライアント | (株)NTTデータ |
|---|---|
| 広告代理店 | (株)電通 |
| 制作会社 | (株)リワインド、(株)ピラミッドフィルム |
| クリエイティブディレクター | 友原琢也/リワインド、藤冨正彦/電通 |
| CGIディレクター | 石田 将人/ピラミッドフィルム |
| CG制作 | DIGITAL MAGIC EFFECT HOUSE CO.,LTD |
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