心地よい違和感を意識したインパクトのある画づくり
夕日に染まりゆく景色に影絵のようなアニメーションが広がり、懐かしくもどこか怪しげな道のりを中山うりが歩いていく『夕焼け空に摩天楼』MV。
本作のディレクションを担当したのは、エレクロトニックこと中根 浩・さや香の両氏。事の経緯は、中山うりのプロデューサーで、元東京Rockersとしても知られるs-ken 氏が、今回のMVのディレクター候補として自らが集めたデモリールの中で、最も「ヤバい印象」を受けたエレクロトニックに白羽の矢が立てられたのだとか。「そんなこと言われたらめっちゃ燃えるじゃないですか!」(さや香氏)と、本作に対して俄然やる気が湧いたそうだ。
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2人は、「夕焼け空」という歌詞にインスピレーションを受けて、朝から夕方になるというストーリーをベースに、壁や地面上をモーショングラフィックスが展開するというアイデアを考案。そして、最初はリアルに壁を這うように描きつつ、最後は壁を離れて自由奔放に動き回るという演出を思いつく。
また、画面の違和感を色合いの面でも強調するため、ロケ撮影では自然光をベースとしながらも、中山うりに対してレフの光を強めに当てた上で、さらに間接的な照明を複数施した。それにより、彼女が背景から浮いているような効果が出て、場所の情報が錯綜したような感覚を生み出している。

左から、中根さや香氏(ディレクター)、中根浩氏(ディレクター)、共にELECROTNIK
撮影には「S×S Pro」対応のXDCAME X カムが使用された。さらに、撮影現場にAJA社のIo HD を持ち込んでリアルタイムキャプチャを実現。非圧縮のデータをロスレスで手に入れることで、階調豊かなカラコレが行えたという。
本作は、両氏に加え2人のアニメーターに協力してもらい制作したそうだが、チームワークも作品のクオリティに大きく影響すると語る。







©2008 Sony Music Network Inc.
「1人1人が自分の得意な部分を手掛けるという、極めて当たり前のことをしっかり行うことが大切。ある作業で不得手に見えても、他のアプローチにおいて非常に優れていることがあります。そうして飛び出た部分を全てすくい上げることで、パンチのある作品になりますよ」(浩氏)。
今後は、より大規模なチームでさらにインパクトのある作品に挑戦したいという。ますます今後の活躍に期待がかかる。
| クライアント | (株)ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル |
|---|---|
| 制作会社 | フリーゲート、(株)祭 |
| ディレクター | ELECROTNIK |
| CG制作 | dicecream.tv、ELECROTNIK |
関連リンク
中山うり オフィシャルサイト
s-ken Official Site
AJA Video Systems
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