映像と音楽のせめぎ合いを表現する
聴覚をストレートに刺激するミュージックと寸分違わずマッチしたダンサーのアクションに、思わず目を惹き付けられてしまう『kyoteizinc(video mix)』。音楽と競り合いながらお互いを研ぎ澄ますようなこのMVは、いったいどのようなプロセスで制作されたのだろうか。
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本作は、Far East Recordingの寺田創一氏が音楽と映像を融合させる企画として、数年来続けているプロジェクト『OMODAKA』の作品である。
寺田氏からの制作依頼を受けたのは、ピクスの木津裕史氏。元より映像と音楽をマッチさせた制作は得意分野であったが、初めて楽曲を聴いた際の印象は強烈なもので、「曲のインパクトと拮抗する強さを持った映像を作らなければ」という思いを強く抱いたそうだ。

左から、木津裕史氏(ディレクター)、寺田創一氏(Far East Recoding・コンポーザー、アレンジャー)
そのために求めたのが、実写素材の持つライブ感。加えて「身体の動きが持つ面白さを活かしたかった」と木津氏は語る。人間の手足の動きは、スピードを変えるとユーモラスに見える瞬間がある。これを引き立たせ、見た目のインパクトを高めることが基本コンセプトになった。
こうしたコンセプトを踏まえ起用されたのが、Mr. ChirdrenのMVなどで振り付けを担当している康本雅子氏。「前もって指示出しはせずに、即興で自由に踊ってもらったのです。結果として、そのまま繋いでも通用するぐらい迫力ある映像が撮れました」(木津氏)。
撮影素材からは動きの印象的なカットが選ばれ、大まかな流れをオフライン編集。そこからAfter Effectsでフレームの微調整や合成の作業が行われていった。「特にイントロの冒頭カットでは、いかにインパクトを与えられるのかを考え抜き、レイアウトを工夫しました」という言葉は木津氏のこだわりを表している。









「映像と音楽双方へのこだわりがあったからこそ、木津氏に本作をオファーしたのです」と寺田氏が言う通り、本作における両者のマッチングは、実に見事なクオリティで表現されている。「映像と音楽両方がぶつかることで、お互いの質を高め合うような表現を目指していきたいですね」と語る木津氏の、挑戦的な作品作りを今後も期待したい。
kyoteizinc(video mix)
| 企画 | Far East Recording |
|---|---|
| 制作プロダクション | P.I.C.S. |
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