2008.11.11

DIGITAL CONTENT EXPO2008レポート

イメージ:DIGITAL CONTENT EXPO2008レポート

10月23日から26日、お台場の日本科学未来館と東京国際交流会館でDIGITAL CONTENT EXPO2008が開催されました。その模様をお届けします。

DIGITAL CONTENT EXPO2008とは、コンテンツエクスポの名称通り、ASIAGRAPH国際3DFairデジタルコンテンツグランプリ等、これまで単独で開催されていた大きなイベントが集約されたものです。

3522_01.jpg
エントランスを入ると、まず目に飛び込んでくるのがこちら
足が床に触れると水の波紋が広がります。水の中を歩いているような感じ

「立体視」コンテンツ

国際3DFairで数多く展示されていたのが、立体視のテレビです。裸眼でもかなり飛び出して見えますし、既出の裸眼立体視のテレビよりも疲れが少ないように感じました。

3522_02.jpg
最新3D機器展示の様子

立体視を効果的に見せる演出を心得ているコンテンツかどうかで見栄えが大きく変わるのため、クリエイターが立体視の特性を理解して、映像の演出方法を考え、コンテンツを制作する必要があるでしょう。

また、Con TEX(次世代コンテンツ技術展)2008の慶應義塾大学大学院からは、甲殻機動隊を連想させる光学迷彩の展示もありました。


慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科稲見研究室による「光学迷彩」
(YouTube)

光学迷彩は、現実世界の邪魔な遮蔽物を視覚的に透明にする技術が用いられています。人体の上に、その人体の後ろにある背景を映し出すことによって、体験者の首から下が透明人間のように見えなくなるしくみとなっており、つかぬ間の透明人間体験ができるのです。

TENORI-ON、モバイルEye-Trek

多くの方が実機に触って楽しんでいたのが、ヤマハ(株)の電子楽器TENORI-ONwithDでも以前レポートしましたが、16×16個のLEDボタンを触れるだけで、直感的に演奏できるインターフェイスを持っています。

3522_03.jpg
展示してあるTENORI-ONに興じる来場者

今年は初音ミクのDTMソフトのヒットやパフュームなど、デジタルサウンドがリバイバルしていますよね。そんな中、イベントで行われた「乗り子オーケストラ」のライブも超満員でした。ちなみに、乗り子の「乗り」はテノリオンの「ノリ」だそうです。

3522_04.jpg
TENORI-ONと面白楽器今昔~乗り子オーケストラ ライブ

オリンパスからは、メガネのレンズ部分に文字情報や動画を投影させる「モバイルEye-Trek」が展示されていました。


オリンパス株式会社 未来創造研究所による「モバイルEye-Trek」
(YouTube)

実際に装着してみたのですが、ほとんど普通のメガネ程度の重量と変わらなく、かけていることを感じさせません。視点距離も調整ができるそう。近い将来、電脳コイルの「電脳メガネ」のようなウェアラブルコンピューターが現実のものとなりそうですね。

招待シンポジウム クリエイターはもっと英語を勉強しよう

ASIAGRAPH 2008 in Tokyoの招待シンポジウムでは、(株)デジタルスケープ エグザクティブプロデューサー、宝塚造形芸術大学教授の川村順一氏がモデレーターを務め、リズムアンドヒューズ・スタジオの創業社長ジョン・ヒューズ氏と、日本を代表するCGプロダクション(株)ポリゴン・ピクチュアズ CEO、エグゼクティブ・プロデューサーの塩田周三氏が対談。リズムアンドヒューズ・スタジオは、アカデミー賞受賞の「ライラの冒険 黄金の羅針盤」や、「ハムナプトラ3」などのVFXを手掛け、ロスだけではなく、インド、香港、マレーシアなどアジアに拠点を築いています。

3522_05.jpg
ASIAGRAPH招待シンポジウム 「若きクリエイターへのメッセージ」

日本はCGの技術レベルもポテンシャルもある、としながらも、日本で展開しない理由として、香港であればイギリスの植民地だったことから英語が話せる人が多いこと、同じくインドも英語の面では進んでいることを挙げ、英語が話せれるクリエイターであれば、アジアの人でもコミュニケーションがとりやすく親和性があること、そして人件費が安い……といった理由が述べられました。

3522_06.jpg
塩田周三氏、ジョン・ヒューズ氏

塩田氏も、クリエイターにもっと英語を勉強してほしいと語り、「天才はいない。とんがるところを見つけて、それをさらにとんがらせていこう。」とクリエイターにメッセージを送りました。対談後、ジョン氏はシンガポールから来たクリエイター達から英語で質問攻めにあっていました。

廊下に英語が飛び交っている様子を見、今後日本のクリエイターが英語を話せないと、技術を持っていても仕事が日本をスルーして、中国をはじめアジア各国に流れていくことがあるかもしれないな……と危機感を覚える光景でもありました。

(中路真紀)

関連リンク

DIGITAL CONTENT EXPO2008
TENORI-ON
TENORI-ONレポート
初音ミク
モバイルEye-Trek
電脳コイル
(株)デジタルスケープ
宝塚造形芸術大学
リズムアンドヒューズ・スタジオ

このエントリーをブックマークする

このエントリーにトラックバックする

このエントリーのトラックバックURL
http://withd.jp/mt/mt-tb.cgi/3015


ゲームフリークインタビュー イマジカデジタルスケープ共同募集